CFO チーフ・フューチャー・オフィサー | 神奈川県のデザイン制作

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さて今日は、CFO「チーフ・フューチャー・オフィサー（Chief Future Officer）」という役職についてです。皆さんはこの役職をご存知でしょうか。

これは、2019年にユーグレナで始まった｢未来の当事者｣の視点を意思決定に反映させるために、自社のサステナビリティに関するアクションや、達成目標の策定に関するサミットの運営などを行う、最高｢未来｣責任者（Chief Future Officer：CFO）です。

初代は当時高校2年生の小澤杏子さん、2代目は2020年秋に当時中学3年生だった川﨑レナさんが就任し、現在昨日まで三代目を募集していました（資格は18歳以下です）。

初代CFOの小澤さんは、同じく18歳以下のメンバーで構成された「フューチャーサミットメンバー」と共に、ユーグレナ製品に使用している石油由来プラスチック量削減の提言をまとめたり、２代目の川崎さんはSDGsを反映した内容に刷新されたユーグレナの定款の監修や、社内向けにアンコンシャスバイアス（無意識の偏見）をテーマにしたワークショップの開催などを行ったそうです。

「提言」や「監修」なんて、なんだか立場が逆転しているような感じがしますが、たしかにこの分野では若者の方が圧倒的にネイティブな感覚を持ち合わせていますよね。

また、2022年4月から始まった新しい人事制度｢ペアレンツ制度｣の導入を取締役会で提言するなどもしてきたそうです。この制度もとても良いので、紹介したいと思います。

「中途入社や新入社員に対して部署や年齢、役職の垣根を越えてメンターとなる社員を2人つける取り組み。新入社員が早く会社に慣れて、活躍してもらうことを狙っている。」とのことです。
BUSINESS INSIDER, ユーグレナ、18歳以下CFOの価値。｢本気｣だからこそ見えてきた成果

これからCFOは色々な企業で導入されるのではないかと思いました。

そして、こうしたエシカルな部分だけでなく、ビジネス的にも経営に近いポジションで学生たちが企業に関わっていった方がいいと思います。

というのも、先日のブログでも触れましたが、いま日本の人口減少のスピードは凄まじいです。今の子どもたちが大人になった時の日本が生き残っているためには、もはや「バトンタッチ」では間に合わず、今から次世代の感覚やプログラミングなどのスキルを持った子どもとの協同が必要なレベルになっていると思うからです。

日本の総人口の推移予想は、8年後の2030年には1億1152万人になる予想で、ピークだった16年前の2004年の1億2784万人から比べると1,632万人減っています。これは、県別人口の最下位47位（鳥取）から31位（青森）までの17県の総人口を合わせた数に匹敵します。

または、東京都の人口が1,401万人ですので、東京がまるまる廃墟になったり、47都道府県の内17個もの県が無くなるぐらいのインパクトです。

さらに28年後の2050年には9,515万人まで減ると予想されています。人口は今の3/4で、しかも高齢化率は39.6%と約4割です。

サッカーに例えると、レッドカードで3人退場して8人になり、その内高齢者が4人でしかもその中には後期高齢者や寝たきりの方も含まれている。残りの４人の内１人は赤ちゃんか子どもで、実質プレイヤー3人でその子の面倒や、後期高齢者のフォローしながら試合をやるようなものではないでしょうか。

税金の担い手や生産人口はおそろしく減り、人口構成比のほぼ半分が、寝たきりの方も含めた高齢者の方という社会です。

先ほどのユーグレナの2代目CFOの川崎レナさんは2021年就任当時15歳でしたので、2050年には40台半ばにさしかかります。つまり、今の小・中・高校生たちが30～40代の大人になった時代にはこんな破綻した状況になる予想が立っています。

だから、今から企業の経営にタッチできる役員というポジションに身を置き、そこを社会の入り口にもして企業だけでなく国の変革を起こしていった方がいいし、そうしていかないとけないとおもいました。

昨日、イーロン・マスク氏がツイートしたことで話題になっていましたが、このままでは日本の出生数の減少は止まらず、マスク氏が言うように滅びるでしょう。

人口が多いのが良いとか、拡大志向の価値観で戦略を取れといっているわけではなく、他の策でもいいのでこの大きな変化の中なんとか軟着陸できるようにする努力は必要だと思います。

ですので、子どもたちの力を借りるためにも、子どもたちの未来を守るためにも、大人と子どもが力をあわせることができるように、18歳以下のCFO「チーフ・フューチャー・オフィサー」の導入が増えるといいなと思います。

それから、成人年齢が変わり18歳が投票権を得たのですから、議員や知事なども18歳から立候補できるようになるべきだとおもいます。18歳のCEOはもういますが、18歳の議員、18歳の首長が出てくれば、社会全体の活気が出るような気がします。

参考：BUSINESS INSIDER, ユーグレナ、18歳以下CFOの価値。｢本気｣だからこそ見えてきた成果
参考：日経ESG, ユーグレナ、15歳少女をCFOに
参考：総務省, 市町村合併の推進状況について
参考：Bloomberg, 「日本はいずれ消滅する」とマスク氏警鐘－出生率低下でツイート

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