日本の人口と有権者数

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GWですね。GWの間は平日も含めて少し題材を広げてブログを書きたいと思いますので、気楽にお付き合いいただければと思います。

今回は「日本の人口」について年代別の人口と、有権者の比率を切り口にデータを見てみたいと思います。

理由は、事業計画を立てるにも、まずは今を知ることが大切ですし、その一番基礎になるデータが人口であり、社会動静を予測するには有権者の構成比率と特徴を知っておいた方が良いと思うからです。

さて、今回参考にするデータは9日前、令和4年4月20日付の総務省の人口推計です。

まず、日本の総人口は1億2,519万人です。

私の息子は先日7歳になったばかりなのですが、日本の0〜9歳までの子どもの人口は932万人だそうです。総人口の約7.4%です。

次に、10歳~19歳の人口は1,089万人です。先ほどの0歳から9歳までの子どもたちはこの世代より157万人も減っていることになります。

157万人というのは、ちょうど鹿児島県民の人口と同じくらいです。鹿児島県は県別人口ランキングで24位と、ちょうど中間の県です。

ちなみに最下位47位の鳥取県の人口が約55万人、46位の島根県が66万人、高知県が68万人です。この3県分あわせても189万人ですので、改めて人口減少・少子化のスピードに驚きます。

ちなみに、0歳~19歳まであわせた人口は2,021万人で、総人口の16.1%です。これが未来を担う子どもたちの割合です。

少し世代を飛ばして、この子たちの親、いわゆる子育て世代になってくる30歳~49歳までの人口をみてみると、合計が約3,142万人です。総人口の約25%です。有権者の割合で29.9%です。

実は、5歳階級別で見た場合に一番ボリュームが大きいのは45~49歳の層で958万人います。その次に多いのが70~74歳の層で956万人とほぼ同数です。その次が50~54歳で934万人です。

つまり、「団塊の世代」の人数が大いため、必然的に「団塊ジュニア」の45~54歳の層も多くなっているようです。

この親子の層だけで合計が2,708万人、総人口の22.7%、有権者の25.8%となり、実に4割を占めています。

子育て政策を論じる際にはこの二つのボリュームゾーンを意識して「子育て・孫育て政策」として論を張った方が良いかもしれませんね。

次に、65歳から~100歳以上は3,266万人で総人口の26%、有権者の割合では31.1%です。

先ほどの子育て世代になってくる30歳~49歳までの人口約3,142万人、総人口の約25%、有権者の割合で29.9%とほぼ同数なのがわかります。

つまり、有権者の約半数がこの団塊周辺の親子世代だということがわかります。

そして、この団塊ジュニアもそろそろ子育ての期間終えますが、出生数では同じようなボリューム層を維持できませんでしたので、日本が少子化に歯止めをかけるのはさらに難しくなるのではないかと思います。

さて、よく「若者が選挙に参加して投票率が上がれば、政治家も若者を無視できなくなる」という論が選挙のたびに出てきますが、実際はどうなのかを見てみましょう。

20~29歳の人口は1,263万人です。総人口の約10%です。今年からの新成人18歳、19歳を加味できていませんが、20歳以上の有権者の人口は10,498万人ですので、いわゆる若者有権者層の割合というのは約12%ですので18歳、19歳を加えても13~14%程度だと思います。

逆に、よく「未来への政策に無責任になる傾向がある」と言われる、75~100歳以上の後期高齢者の人口は1,903万人です。有権者としては15.2%ですので、20代より若干多いです。

いかがでしたでしょうか。こういった世代別の有権者数や、団塊の親子の世代構造がボリュームゾーンである特徴などが、政治的にどのように国家に反映されると考えるかはそれぞれだと思います。また、民意はそもそも反映されていないという人には、興味のない情報かもしれません。

しかし、ビジネスの場面ではこうした人口構成を把握しておくと、マーケットの経年変化や社会の消費動向を予想できるようになり、中長期のビジョンの解像度などが少しクリアになるのではないかと思います。

参考:総務省統計局「人 口 推 計- 2022年(令和4年) 4 月 報 -」

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長嶺俊也 デザインこねこ株式会社取締役/クリエイティブディレクター/LOBBY ODAWARA オーナー兼ディレクター/神奈川県商工会連合会小規模支援強化事業コーディネーター