Web3でなにがどうなる【後編】

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今日は、昨日長くなりすぎてしまって見送った「メタバース」についてです。メタバースは、たぶんみなさんがWeb3について想像しているイメージではないかと思います。

では、さっそくみていきましょう。

メタバース

次に「メタバース」です。メタバースはざっくりいうと「相互交流できる3次元バーチャル空間」のことです。ですので、基本的にメタバースでできることは「バーチャル」であることは間違いありません。

また、仮装空間というアイデア自体は目新しいものではないので、ある程度はみなさんも想像がつくのではないでしょうか。

今から約18年前には「セカンドライフ」というサービスが登場し、有名になりました。セカンドライフは、3DCGで構成されたインターネット上に存在する仮想世界(メタバース)で、アバター、景観、建物、ファッションからありとあらゆるものがユーザーが制作することができ、それらを譲渡や販売が可能です。セカンドライフでは、リンデンドルと米ドルとの為替レートが公式に用意されており、公式サイトをはじめとして様々なサイトで換金を行うことが可能となっています。 

ただし、セカンドライフは、時代を先取りしすぎました。データが重かったため、当時ではハイスペックなパソコンを持ち、通信も高速な契約をしている人間でないとアバターがスムーズに動かなかったり、フリーズしてしまったり、また3DCGのグラフィックも稚拙なものでした。

そういった問題点が、2020年になり5Gになったことで通信速度が格段に速くなったことや、端末のスペックも格段にあがったため、これまでとは違った世界が見えてきたのです。

これからは、さらに高品質の3DCGやVRデバイスの技術発展により、没入感がさらに高いバーチャル体験が可能になることでしょう。

そうすると、庶民的な考えでいえば、例えば「ディズニーランド」というコンテンツがこの3次元バーチャル空間にできてしまったりするわけです。アトラクション系は特にVRとの相性がいいコンテンツのひとつだと思います。

他にもありとあらゆるものがバーチャル空間に構築可能です。例えば、衛星から地球をコピーして、本物そっくりなミラー社会をつくることに挑戦している会社もあります。

参考に、その「スペースデータ」という会社が作った東京の某所を再現したバーチャル映像を紹介いたしますが、この動画のなかに実在物は一切登場していません。すべてAIと3DCGによって作られたバーチャルな映像だそうです。

参考:3DCG of Tokyo created by AI & satellite data / 衛星データからAIでバーチャル空間に東京を自動生成 by SpaceData Inc.

このように、新たな技術によっていわば「新しい世界」が無限にできる可能性があるわけですから、従来のビジネスにとっても、その価値は無限大と言えると思います。

例えば、これまでのビジネスでは、新しいマーケットを求める際は海外に進出していたわけですが、日本企業の場合は言語の壁や地理的なハードルがありました。しかし、これからはわざわざ海外に行かなくても、メタバース内の世界に進出すればいいわけです。

メタバースには多くの日本企業による新しいマーケットができるのはもちろんですが、むしろメタバース上では海外の企業と、まるで現地へ赴いているかのように気軽にビジネスを行うことが可能になるでしょう。

さて、ここまででなんとなく「メタバース」というのは、「特定の」巨大なバーチャル空間をさすことではないということがおわかりになりましたでしょうか。

おそらく、今後は様々な性格や狙いをもったいくつもの固有のメタバースがサイバー上に存在する「マルチバース」(multi-verse:たげんうちゅうろん。元は宇宙理論の仮説)状態になり、人々は目的に合わせて複数のアカウントでそれらを行き来したりして活用するようになると思います。

イメージとしては、Web2.0でみなさんがツイッターで複数のアカウントを使い分けたり、フェイスブック、インスタグラムなどを目的別に使い分けているような感覚です。

しかも、Web3の場合にはいまのところ偽名が基本になると言われていますし、自分の分身であるアバターのデザインも自由に設定できますので、なりたい自分になり、自分の好きな世界に出入りするということができる、という時代がくると思います。

そろそろまた長くなりすぎてますので、最後にもう一度Web3に話を戻しますと、先ほどの偽名の話にしろ、前回のNFTにしろ、つまりは現在言われているWeb3のコンセプトは「自立分散型」であり、国家やGAFAなど旧来の「中央集権型へのカウンター」です。

Web3の未来予想の全てのことはそこを起点に考えることになります。そして、まだそれが成功するかは誰にもわからないと言われています。

\参考にしました!/ こねこの本棚
「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方 」

メタバース入門に最適な1冊でした。できれば、NFTアートやDAOなどの雰囲気を少し掴んでから読まれると「3DCGバーチャルがすごい!」ということだけでなく、読後にWeb3でメタバースがどういう役割を果たすのか、ということに想いを馳せることができると思います。

\参考にしました!/ こねこの本棚
Web3 WIRED(ワイアード)VOL.44

Web3の準入門編といった感じです。図解がありわかりやすい反面、内容が少し硬いのと、雑誌という特性上、どうしても情報が断片的になったり、現在のTOPICに集中するところがあるので、もう少し優しい網羅的なもので予備知識をつけてからの方がいいかもしれません。

こねこの本棚

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長嶺俊也 デザインこねこ株式会社取締役/クリエイティブディレクター/LOBBY ODAWARA オーナー兼ディレクター/神奈川県商工会連合会小規模支援強化事業コーディネーター