まん防明け２週間　飲食店来店者数動向 | 神奈川県のデザイン制作

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さて、まん延防止等重点措置が明けて約2週間が経ちました。

先週末、特に天気に恵まれた土曜日は、小田原城のお花見の人出も大盛況でした。テレビでもお花見のニュース一辺倒で、春の到来とともに賑わいが戻ってきたように感じます。

そこで、今日はまん防解除後、飲食店の来店・予約件数がどの程度戻ってきてたかを調べて、お伝えしてみようと思いました。しかし、結果は予想に反してなかなかきびしいものでした。

短くまとめてますので、飲食店の方も、またそうでない方も、ぜひ参考にお読みください。

来店人数の週平均が減少

飲食店の予約顧客管理システムを扱う株式会社テーブルチェックさんが、ブログで「コロナ禍における飲食店の来店・予約件数推移」という記事を週次で更新し、独自の集計データを公開しています。データの詳細をご覧になりたい方は、ぜひそちらもご覧ください。

最新の更新では４月３日（日）までの集計データが公開されています。まさに、関東では各地でお花見日和だった先週末までのデータです。

この記事の中に、1店舗当たり来店人数週平均の推移を示したグラフと表があるのですが、先週3月28日（月）からの1店舗当たりの平均来店人数はなんと前週比98.7％と、まん防明け２週目にして－1.3%の減少に転じています。

ちなみにその前の週、まん防最終日となった3月21日（月）の週は前週比＋17.0%を大幅に増、その前の週は実に前週比＋19.1と約２割も伸びていました。

このように、まん防明けを待ちきれないような３月の勢いがありましたので、まん防明け２週目でのこの数字は予想外でした。

例年、歓送迎会などがある３月に比べて、４月頭は客数が減少しますので、自然の流れとも言えるかもしれませんが、もし季節性の要因であったとすれば、なおさら今後の動きが３月の水準を超える可能性は低いかもしれません。

また、ランチも前週比3.6％減ですが、ディナーは0.6%と微増しています。ディナータイムの微増から想像するに、３月の東京等の全面解除前にも他エリアでは歓送迎会などが行われ、夜の付き合いが増えた分ランチは絞られたのかもしれません。

新規感染者数増加に反比例

また、現在まん防が解除された直後から、すぐに新規感染者数は増加に転じ、また感染拡大が懸念されている状況です。今の所、再度の国からの自粛要請や検討の話はありませんが、新規の感染者数の増加と、より感染力の強いBA.2株に置きかわっているという報道により、再度国民が自己判断で外食を控えはじめたとも言えるかもしれません。

この事と合わせ、まん防解除前から前週比の平均来店人数が増えだしていたのを鑑みますと、国民は政府の要請よりも感染者数の推移に、より敏感に反応していると言えるかもしれません。

第6波では、これまでとは桁違いのスピードで感染者が増え、感染者していない方も身近な方が感染するなど、改めて見えない脅威がすぐそばにいる実感を多くの方が感じたとおもいます。そうした心理的要因も、こうした数字の連動に関係していそうです。

まとめ

今後しばらくは、飲食店の来店者数は新規感染者数の推移に影響されそうです。

また、すでに第７波だという声も聞かれ始めていますが、第６波の今回の集計データで見えてきた第５波までの消費者行動の違いは、国民が必ずしも国の要請を受け入れるわけではなく、自己判断で行動している点ではないでしょうか。

ちなみに、今回の数字をコロナ前の2019年の同じ時期と比べてみますと、3月21日（月）の週で５割減、3月28日（月）で４割減程度まで回復しています。

しかし、店舗側としてはまん防があけてもまだ客足が十分ではない状態が続くため、時短や、営業日をやりくりしているなど、まだまだフルで営業することはできていないお店がほとんどだと思います。

それに加え、スタッフの確保や、食材の在庫の調整など、コロナ禍での飲食店さんのクオリティ・コントロールの難しさは計り知れないものがあり、この数字からだけでは見えない、さらに深い苦労があると思います。

参考：TableCheckブログ【週次更新】コロナ禍における飲食店の来店・予約件数推移　※2022年4月5日更新

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