Web3でなにがどうなる【中編】

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今日は昨日に続き、いよいよ「Web3でなにがどうなる」について考えてみたいと思います。では、さっそくみていきましょう。

Web3.0

現在のWeb2.0の社会では、先ほども述べたようにユーザーはネット上で双方向的に情報をやり取りしています。

その結果、情報をやり取りするプラットフォームを提供するGAFAMのような一部の企業に膨大な情報や富が蓄積されることになりました。超平たくいうと、このカウンターとして登場したのがWeb3です。

Web3のキーワードは、一部の大型資本から逃れるための「自律分散型組織」ということです。ここはのちのちの事例の中で触れますので、今は聞き流しもらっても結構です。

それと、避けては通れないのが「ブロックチェーン」という技術についてですが、ブロックチェーンの技術を理解しなくても、コンシューマーとしてWeb.3を利用するには問題ありませんので、今回は単純に何がどうなるかだけを書くことに挑戦してみたいと思います。

「Web3」と言えば、ホットなのが「NFT」と「メタバース」という言葉だと思います。

この3つはそれぞれ別物ですが、一部混同している方もいらっしゃる方もいらっしゃると思います。

実際Web3自体の説明ではなく、何がどうなるかでいえば、この二つを説明するのが現時点では一番入り口になると思いますので、できるだけ簡単に説明したいと思います。

といっても、難しく説明するほどの知識や、見識がまだ私にはありませんし、現時点で発展中の分野ですので、あくまで個人の見解としてお付き合いただき、みなさんが興味を持つきっかけになれば幸いです。

NFT(非代替性トークン)

まず、NFT(非代替性トークン)は簡単にいうとオンライン上の画像や動画や音声などのデータを、リアル世界の絵画やトレーディングカードのように売買できるようにし、流通できるようにする技術です。

どこが新しいかというと、これまではネット上にあるデータは無限にコピーできるので、リアル世界のように希少価値を発揮させることができませんでしたが、NFTではデータに識別子が組み込まれることと、ブロックチェーンによって全ての取引履歴が記録されていきます。証明書のようなものといいますか。

このNFTと本物の作品が紐付けられることで、作品ををコピーしたとしても、そのコピー品はNFTと紐づけられていないので偽物とわかり、価値が生まれないという理屈です。

アートを例にとってみますが、一般にはこれはWeb上のデジタルデータをリアルでの所有のように希少化できることで、リアルと同じようなアートマーケットがもう一分野できたという程度に思っている方も多いと思います。

しかし、これでは変革には程遠く、さほどインパクトはありません。

最初に、「Web3」の価値は「自律分散型組織」だと書きました。つまり、Web3の一部であるNFTアートにもこのカルチャーは色濃くあります。

NFTアートのコンセプトは「共有」です。つまり、ライトクリックコピーをしてもらうことで世界中のたくさんの人に作品を見てもらえることは「違法」ではなく、「価値」なのです。自分が所有者としての証明書を持っているその作品を他たくさんの人が見てくれることがうれしいのです。

そして、誤解を恐れずに言えば、おそらく彼らの価値観にとって「違法」と感じていることは逆に旧来のコレクターがしてきたことです。

優れたアートは人類的財産というべき価値を持っています。それを一部の富裕層が独占し、一人で眺めていることを良しとしないのです。

これまでのアートコレクターがつくってきた価値のコンセプトは「独占」であり、希少性の消費を繰り返すことで作品の価格が上がっていきました。

かたやNFTアートのコレクターが価値としているコンセプトは「共有」であり、コピーでもたくさんの人に見てもらことで作品の価値が上がる。なので、本来アートをNFT化する目的は希少性の添加ではなく、純粋なファン表明のようなものではないかと思います。

現に、作品を売るためにはコミュニティへの参加などのファンマネジメントが大切なようで、この部分でも旧来の中央集権的なギャラリストを通さない、作者と鑑賞者との直接的な売買の場になっていることが興味深いです。

ただし、現在のNFTアートは投機的側面が出過ぎてしまっているため、そのコンセプトが見えにくくなっている感もあり、これによって先祖返りを起こしてしまわないかを少し懸念しています。

それでも、人類とアートの関係において、幸せで健全なアート市場のあり方はNFTアートの方だろうなと自然に思うのと同時に、この「所有」に対する決定的なコンセプトの転換は、おそらく実社会も飲み込むのではないかとおもいます。

というよりも、出社会でじわじわときていた「社会的価値」を重んじる傾向が、Web3という先進的な空間ではすでにスタンダードになっているという感覚です。

技術的にえば、デジタルアートやゲームの世界で盛り上がっている印象のNFTですが、ファイナンスとの親和性もとても高い技術ですので、証券など金融の分野で実社会でも存在感を表してくると思います。

ここまでがNFTについてなのですが、長くなりすぎてしまったので今回を強引に「中編」とさせていただき、続きは明日に持ち越したいと思います。自由なブログですみません。

明日は「メタバース」について書いてみますので、よろしければまたお越しください。

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長嶺俊也 デザインこねこ株式会社取締役/クリエイティブディレクター/LOBBY ODAWARA オーナー兼ディレクター/神奈川県商工会連合会小規模支援強化事業コーディネーター