ノベルティの考え方

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先日、久しぶりにスーパーのチラシがポストに入っており、珍しくてしげしげと眺めてしまいました。

単色刷りのなんの変哲も無いチラシでしたが、子どもと一緒に食品の産地と値段を当てるゲームをしたり、思いがけず楽しんでしまいました。

ビジネスでのやり取りや、お客様への宣伝などが全てネット経由のオンラインになり久しいですが、最近感覚が一回りしたようで、「モノ」をもらうとそれだけで小さく感動している自分がいます。

そこで、今回はチラシ…ではなく、「ノベルティ」について整理していきたいと思います。

何を伝えたいのかが大事

ノベルティは広告戦略のひとつですので、少しでも企業のメッセージを伝えたいですよね。

私が思うに「印象に残るノベルティ」というのは、企業のメッセージが伝わったものだとおもいます。

つまり、「モノをあげて喜んでもらう」のではなく、モノは表現の手段やメッセージの媒介でしかないと言えます。

理想は「モノに込められたメッセージに心が動いた」というのが理想です。

アイテム選びは最後でOK

「ノベルティ」を考えるとき、ついつい「何をもらったらうれしいか」から考えてしまいがちです。

しかし、単にロゴマークが入ったアイテムというだけではメッセージは伝わりません。

ではどのように考えていけばいいのか見てみましょう。

1.伝えたい内容を決める

まず、ノベルティを作るきっかけになったことについて整理し、その中で一番伝えたい事はなんなのかまで詰めて考えます。

伝えたい事を具体的にすればするほど自ずとアイテムの選択肢は絞られ、仕上がりの精度も上がりますのでがんばってください。

2.ターゲットを明確にする

次に、ターゲットになるお客様を決めます。

この段階で、さらにアイテムや、アプローチが絞られます。

3.配布のタイミングを決める

ノベルティが効果を発揮するには、配布のタイミングがとても重要です。

季節柄に考慮することはもちろん、社会的な事件などでネガティブなイメージがないかも気をつけてください。

4.アイテムを選ぶ

最後に、アイテムをセレクトします。

内容やターゲットに適したものであることはもちろん、季節やトレンドにあったアイテムかの検討も大切です。

また、配布場所や配布手段などタッチポイントとの組み合わせも忘れずに。

目指したいのは「体験型」ノベルティ

ノベルティで目指したいのは、企業や製品・サービスが今伝えたいことを、体験で伝えるノベルティです。

例えば、「SDGs認定を受けた」という周知プロモーションであれば、そこに今の「プラスチック資源循環法」施行のトレンドもくわえて「使い捨てではないエコ素材のカトラリーセットを差し上げる」と言った具合です。

まとめ

「ノベルティ」は、それ自体が企業の理念を表現しているのが理想です。

そして、いつもとはちょっと違うユニークな顔を見せることで、顧客との距離がぐっと近づきます。

そんな楽しいアイデアが、やはり「ノベルティ」の一番の醍醐味だと思いますので、ぜひお客様の喜んだ時の顔を思い浮かべながら考えてみてください。

また、もしあなたが起業の準備をしているのであれば、ノベルティをつくってメッセージを伝える最初の大きなチャンスです。

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