スターリンク

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こんにちは。デザインこねこの、独立・創業・起業に役立つブログです。

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さて、GWの間は少し題材を広げて、日頃わたしが調べてみたかったことを書いてみることにしています。

よろしければ、今日も少しの時間お付き合いください。

さて、唐突ですが、今回は「スターリンク」についてです。

ロシアがウクライナ侵攻でインターネットの接続を遮断した際に、イーロン・マスク率いるスペースXから「スターリンク」がウクライナに提供されたのは大きなニュースになりましたので、耳にした方も多いと思います。

ウクライナの戦果に寄与しているという報道が多いため、宇宙産業の軍事利用が際立てしまっていますが、実はスターリンクは元々はイーロン・マスクが山間の秘境や砂漠など、インターネットのインフラがないところでも通信ができるよう、商用のシステムとして開発を始めたものでした。

先日のトンガでの海底火山の大噴火で海底ケーブルが切れてしまった際にも、人道的支援としてスターリンクの通信がすぐに提供されたそうです。日本ではKDDIが提携し、2021年9月にau通信網に採用する実証実験をスタートさせています。

まず、この「スターリンク」の仕組みですが、多数の小型のスターリンク通信衛星を高度547.25kmの地球低軌道(地表2000kmまでのエリア)に送り込み、多数の人工衛星からなるシステム「衛星コンスタレーション」を形成して運営されている次世代型の衛生インターネットサービスだそうです。

「衛星コンスタレーション」というのは、多数の人工衛星を互いに通信範囲が重ならないように低軌道(また中軌道)に送り込み、地球の全地表面を網羅する技術で、衛生電話やGPSなどで利用されているそうです。

低軌道に送り込む利点は、より少ないエネルギーで済むため小型ロケットで打ち上げ可能だったり、リモートセンシングでは地表との距離が近いため画像などの分解能が上がる、通信衛星では送受信機の発生電力が少なくすむなどがあるそうです。

GPSにも使われている技術と同じと言われると身近なのですごさをあまり感じませんが、スターリンクがすごいのは、その衛星の数、それと相当低い高度を飛んでいるので、普通のインターネットと同じくらいのスピードでつかえるのだそうです。

現在打ち上げられているスターリンク衛星の数は、実に2500基以上とのこと。民間会社であるスペースXがそれだけの数の衛星を打ち上げていのに驚いたのですが、同じくロケット事業を行なっているホリエモンこと堀江さんとKADOKAWAの社長の夏野さんの対談によると、スペースXは自前で「ファルコン9」という商業用ロケットを持っているので、お客さんのを打ち上げる時に一緒に打ち上げていたというんです。要はスターリンク衛星は原価で打ち上げられていたようなものということです。

実際には、ファルコン9で60基のスターリンク衛星を一度に打ち上げることができるそうで、それだけでも他社に比べたらかなりのコスト削減です。最終的には約4万2000基になる壮大な計画だそうです。

そうすればコストも下がるので、近い将来衛星ビジネスはコモディティ化し、間口はグッと広がりそうです。そうすると宇宙は、誰もが簡単に使える本当のフロンティアとなり、様々なアイデアや技術の受け皿として爆発的イノベーションの場になるのではないかとおもいます。

参考:Newsweek日本版「ウクライナ軍が衛星インターネット『スターリンク』を無人偵察機やドローン攻撃で活用」
参考:ABEMA TIMES「スペースXの『スターリンク』がウクライナの戦場で威力…日本は“軍事に使える技術はダメ”から転換すべき?」
参考:IT media ビジネスONLiNE「ホリエモン×夏野剛

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長嶺俊也 デザインこねこ株式会社取締役/クリエイティブディレクター/LOBBY ODAWARA オーナー兼ディレクター/神奈川県商工会連合会小規模支援強化事業コーディネーター