競争要因

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今回は「競争要因」についてです。

マイケル・ポーターの『競争の戦略』を読むと、「競争しない状況を作り出せば、高い利益率が取れる」と書いてあります。

おそらく皆さんも起業される際にはなるべく競合がいないところを目指すのではないでしょうか。「ブルーオーシャン」という言葉もありますが、たまたまそこを見つけたから起業したという方もいるとおもいます。

しかし、最初はブルーオーシャンでシェアを独占していても、マーケットが大きくなるにつれて参入者が増え、気がついたらレッドオーシャンになっていたということはよくあります。

ニッチ戦略を取っていたつもりでも、マーケットが成長すれば急に競合が現れ、後発者優位であっという間に劣勢に立たされてしまうこともあります。

ですので、そういう危機をできるだけ予見できるよう、今日は基本的な競争要因を整理してみたいと思います。

新規入業者

新規参入が容易な場合には、資本のある方が優位になり、弱い方は競争を強いられることになります。ですので、大手が新規参入が難しいジャンルを選ぶか、アイデア勝負のような場合には、最初から派手にシェアを拡大させずに、新規参入しても追いつけない「ポジション」までできるだけはやく水面下で成長させることが大切です。

供給業者の参入

D2Cの台頭で、これまで仕入先だった業者が事業展開し自社で店舗を持ったりすると、アイテム数、在庫数、価格とメーカーにはとてもかないません。普段から仕入先など、業界関係業者とウィンウィンのエコシステムを構築しておくこと、また一社に依存せずに仕入先を分散しておくということも大切です。

買い手との関係性

買い手が強い場合には、価格を維持できずに利益率が下がってしまう場合があります。買い手からのプレッシャーを受けないようにあらかじめブランディングをしておくことが重要だと思います。

代替品の脅威

別の方法で同じ機能が実現できるものです。例えば、本屋へ行かずにアマゾンで買うというのは代表的な代替品による脅威です。また、AIなどは多くの分野で代替品として競合になってくる可能性があります。

⑤ 間接的競合

「ユーザーの時間の取り合い」など間接的要因として競合になるもの。例えば出版業界の場合は「スマホ」によってそもそもの本を読む時間を奪われてしまったなど、社会の流れなどによって機会やマーケット自体が奪われてしまう場合などです。

まとめ

いかがでしょうか。競争が始まるシチュエーションというのが整理されましたでしょうか。

社会や経済の流れはコントロールできませんので、競争の発生を防ぐのは容易ではありません。

ですから、いずれかの場合で競争が生まれる可能性をいち早く察知し、競争への対応を準備おくのが大切だと思います。

例えば⑤の間接的競合での「出版業界とスマホ」の例では、スマホと融合してアプリに出版の場を移し、スマホユーザーへアプローチすることで、今では漫画の一大プラットフォームになっています。

このように「競合」に対して「融合」していくのも一つの対応ですので、色々な業界の競争に焦点を絞って競争要因ごとに調べてみると色々な対応の仕方を学べると思います。

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長嶺俊也 デザインこねこ株式会社取締役/クリエイティブディレクター/LOBBY ODAWARA オーナー兼ディレクター/神奈川県商工会連合会小規模支援強化事業コーディネーター