こんにちは! デザインこねこの独立・創業・起業に役立つブランディングデザインブログです。日々更新していますので、よろしければフォローお願いします!
今日みなさんにお伝えしたいことは2つです。第一に「ブランディングは名刺で決まる」ということ、第二に「名刺のブランディングチェック方法」です。
「ブランディングは名刺で決まる」
まず、お伝えしたいのは「ブランディングは名刺で決まる」ということです。理由は、起業時のまだ誰にも知られていない時に「はじめまして」「お世話になります」とご挨拶してまわる時にあなたの会社の商品やサービスよりも先にお客様に接する「はじまりツール」だからです。
例えば、初対面での名刺の印象が悪ければ、あなたがせっかく素敵なホームページを作っていたとしても見てはくれません。それは、名刺という小さな紙一枚まともに作れない会社に可能性や魅力を感じないからです。そして、一度ついてしまった印象は、あなたの名刺が引き出しにしまわれたまま変わることはありません。
だから、きちんとあなたの会社のブランディングにそった名刺をデザインすることは、身だしなみを整えるのと同じくらい大事なことなのです。
「名刺のブランディングチェック方法」
それほど大事なビジネスツールである名刺ですが、不思議なことに名刺ほどデザインをおざなりにされているものはないと感じています。これは非常に残念なことですが、逆に言えば、名刺をきちんとブランディングすれば、それだけで初対面のスタートダッシュができるということです。
そこで、次に「名刺のブランディングチェック方法」についてお話いたします。
チェックポイントはズバリ以下の3つです。
1.フォント
2.紙質
3.トンマナ
一つずつ説明していきたいと思います。
フォント
フォントとは「文字」のことです。ブランディングには「コーポレートフォント」というものがあります。これは、会社で使う文字を指定することです。名刺を作る際にもコーポレートを守ったフォントでデザインすると、それだけで会社の様々なツールとの統一感がでます。
コーポレートフォントがない場合には、ひとつ決めてそれ以外のフォントは使わないと決めることで名刺のイメージが整った印象に変わります。フォント選びのポイントは以下です。
・クセのない文字
単純に読みにくいものはNGです。また、フォント自体のキャラクターが強いと、それは会社や、あなたのイメージになってしまいます。読みやすく、シンプルでロゴのイメージを邪魔しない、またあなたの会社や事業のイメージに違和感がないものを選ぶようにしましょう。
・太さ違いが揃っている
太さ違いが揃っていることを「ファミリー」と言います。太さ違いが揃っていると大きさや伝えたい情報によって太さを変えても整った印象は変わらず便利です。
また、事前にコーポレートフォント決めてしまいたい場合には、上記の点に注意しながら日本語のゴシック、明朝、英語のゴシック、明朝(正確には英字の場合はサンセリフ体とセリフ体と言います)ぐらいを決めておけば十分だと思います。気をつけたいのは、ゴシックと明朝、日本語と英字のフォントの相性です。併用した時に違和感が出ない組み合わせを考えましょう。
ただ、フォントは種類がとても豊富ですし、「このフォントはこういう業種やイメージに使われる」というセオリーもあったりしますので、名刺のデザインを依頼する時にデザイナーのアドバイスを受けながらコーポレートフォントを決めてしまうのが一番スマートだと思います。
紙質
次に、「紙質」です。
同じ会社の複数の方と名刺交換をした際に、デザインは皆さん同じでも、紙質がバラバラということが結構あります。これは会社として、管理が雑な印象を与えてしまいますので、気をつけられた方がいいと思います。
原因は、個々で名刺を印刷にだしていたり、会社で印刷会社を指定していなかったりと色々だと思いますが、せめて自社の名刺の紙質と、色、厚さを統一した規格として指定しておくと良いかと思います。できれば印刷会社を指定しておくと印刷のクオリティーもそろうため安心です。
また、紙質はデザインのグレードを上げやすい要素でもあります。先ほどのフォントが視覚的な情報で伝える要素だとすると、紙質は触覚を通して、手触り、厚さ、硬さなど、感覚的に印象を伝えます。
例えば弊社の名刺の紙は硬質でスベスベした、紙とプラスチックの間のような手触りの紙を使用しています。紙の厚さはそこまでぶ厚くありませんが張りがあるため「ピン!」とした印象です。これは「高級」というイメージを持ってもらうより「上質」や「洗練」というイメージと、あまり一般的にみない紙を使うことで「さすがデザイン会社」と思っていただけることをねらってセレクトしました(ぜひ名刺交換をさせていただいた際には触感をお試しください)。
このように紙質を工夫することで、ブランディングをより直感的に表現することができ、印象に残りやすくなります。
トンマナ
そして、最後に「トンマナ」です。これは「トーン&マナー」の略で、デザイン用語で全体の色調や、前述のフォントなどのルールを守ることです。つまり、フォントにしても、紙質にしても、本来このトンマナに照らし合わせてずれていないかチェックするという大事なものです。
例えば、ロゴに使われているイメージカラーが白とグリーンの柔らかいイメージなのに、名刺のデザインでは「お客様の印象に残りたいから」と、ロゴを真っ赤にして、名前のフォントを黒々とした太めのゴシックにしてしまったりすると、会社のイメージとまったく異なる印象が伝わってしまいます。
名刺が印象に残ることは大事ですが、それはあくまで会社のブランディングにそったデザインを施すことで最大の効果を上げることを心がけないといけません。
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まとめ
以上、第一に「ブランディングは名刺で決まる」ということ、第二に「名刺のブランディングチェック方法」についてお伝えしました。
最後になりますが、起業時に名刺をつくる際は、ぜひ10年後にどんな会社になっていたいかを考えながらつくってみてください。
名刺はロゴについでミニマムなデザイン物です。それゆえ、コーポレート・アイデンティティーが凝縮されるものです。
だから、名刺を考えることは自社を見つめ直す良い機会になります。ぜひ、あなたの会社にふさわしい名刺をつくってみてください。
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