スモール・スタートのすすめ

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こんにちは! デザインこねこの、独立・創業・起業に役立つブログです。日々更新していますので、よろしければフォローお願いします!

今日は、小さくはじめる「スモール・スタート」についてです。

最近では、国が起業を奨励していることもあり融資のメニューも増えています。

またクラウドファンディングなど資金集めのハードルも下がっていることから、しっかり資金を用意して最初からいろいろ揃えてはじめたい考える方も多いかもしれません。

しかし、起業はしてみないとわからないことがいっぱいあります。

「起業」は、「営業」とも「経営」ともちがう

例えば、独立を考える大抵の方は前職で優秀な方が多いと思います。

そういう方は、独立後も前職の取引先を見込み客に計算することもあると思いますが、実際にはあてが外れることもあります。

なぜなら、独立後は優秀な営業マンではなく、実績がまだない企業の経営者へと立場が変わっているため、当然相手の対応も、良くも悪くもかわってしまうからです。

また、開業後すぐにうまくいかなかった場合に、最初から大きく構えランニングコストが大きいと、せっかく貯めたお金や融資で受けた資金が、どんどんなくなっていきます。

すると、大金が消えていくプレッシャーから焦りが生まれて、性格な判断ができなくなってしまい、さらに間違った判断を重ねてしまうという悪循環にも陥りかねません。

ですので、事業性のお金の動きや使い方に慣れるまでは、お金があっても使わずに、小さく回すことをおすすめします。

どれだけ優秀な営業マンや経営に関わるポジションを経験した人でも、初めての「起業」の際には営業や経営ともちがう、洗礼をうけます。

社会的責任の重さや、自分のお金でビジネスをすることの難しさは、経験して初めてわかるものです。

資金が潤沢だったとしても、まずは起業とはどんなものか「スモール・スタート」で経験し、慣れて来てから投資を増やす方が、より資金にレバレッジをきかせることができるとおもいます。

まずはやってみる

最強の「スモール・スタート」は、やはり会社に勤めながら起業をすることです。

最近では副業OKの会社も増えてきましたので、もし現在の勤め先が副業可能なようでしたら、リスクのない状態で「まずやってみる」ことが大切です。

ただし、「まずやってみる」というのは、登記をしたり、オフィスを借りたりということではありません。まずは一から個人でお金を稼ぐということをしてみるということです。

もしクライアントが相手の商売であれば、個人事業の登録や、ホームページと名刺くらいは作った方がいいと思いますが、固定費になってしまうオフィスの契約や、通信機器、事務機器のリース契約などはしない方がいいと思います。もちろん人を雇うこともです。

「いかにお金を使わずに、お金を稼げるか」ということに、「全集中」することをやってみるということです。

「いかにお金を使わずに、お金を稼げるか」というのは経営の基本ですので、文字通りゼロから練習して染み込ませると良いと思います。

この段階で「全集中」から「夢中」になれれば起業の素質があると思いますし、次第に「全集中」が切れてくるようなら副業のままにしておいた方がいいかもしれません。

というのも、もし独立したら経営者は法人と同化するくらい人生の全てを費やすことになるからです。

専門以外も守備範囲にして、ニーズの実態調査を

経営を始めた時にもし自分の専門以外でも何かを頼まれたら、とりあえず役に立てるように動くのがおすすめまです。

経営において手を広げすぎてリソースが分散してしまうことは良いことではありませんが、最初は自分で「いける」と思っていたビジネスモデルと実際のニーズが微妙にずれていることがあります。

ですので、相談や、頼まれごとは市場のリサーチだと思ってやってみると、潜在的なニーズや知られていなかったマーケットなど、思わぬ発見があるものです。

こういった小回りをきかせた対応も、スモール・スタートだからこそできることです。

高速で失敗を重ねる

小さくはじめる一番のメリットは「失敗できる」ということです。これは、「失敗した場合にも傷が浅くすむ」という他に、「リスクをとる時の心の余裕」にもつながります。

失敗は挑戦から生まれますので学ぶことはとても多く、メンタルも育まれます。

不確実で先が読めない「起業」だからこそ、小さく始め、できるだけ高速で失敗を回すくらいのつもりでもいいと思います。

小さいまま、利益を最大化

最近ではデジタルの進歩でビジネスのリソースをサポートしてくれるツールやサービスがたくさんあります。

例えば、小売をしたければecのプラットフォームだけでも多々ありますし、在庫管理や発送の自動化、撮影代行など運営する上での人的リソースを提供してくれることも増えています。

こうしたアウトソーシングを上手に組み合わせて活用すれば人を雇わなくても経営は可能です。

「小さくスタートして大きく育てる」という言葉にはふた通りの意味があるとおもいます。

それは、「組織を大きくする」か、「利益を大きくする」かです。

組織を大きくすることは誰でもできることではありませんが、小さいままでも利益を大きくすることを狙えるのが今の時代ですので、ぜひ小さくはじめてみてください。

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長嶺俊也 デザインこねこ株式会社取締役/クリエイティブディレクター/LOBBY ODAWARA オーナー兼ディレクター/神奈川県商工会連合会小規模支援強化事業コーディネーター