こんにちは!
デザインこねこの長嶺喜和です。
桜の時期も終わり、だんだん暖かくなってきましたね。暑いと感じる日もあるほどです。スギ花粉も、もうあまり感じなくなってきて、私はとても快適な日々を過ごしています。家族は、ヒノキの花粉症のようで、まだ大変そうです。
写真は、先日夫が市民農園から採ってきてくれた野菜です。アスパラ、下仁田ネギ(の小さいもの)、ふくらんだサヤエンドウ。ふくらんだサヤエンドウは、中の豆も含めとても美味しかったです!私は、平たいサヤエンドウよりも好きでした。
弊社で、分割払いができるようになりましたのでお知らせいたします。
【お支払い方法をお選びいただけるようになりました】
[ご一括・分割引落し・クレジットカード・QR決済 等]口座引き落としの分割でのお支払いが可能になりました。また、各種クレジットカードや、QR決済などにも対応いたします。ご希望の決済方法をお伝えください。
制作事例のご紹介
今回は、社会福祉法人 県西福祉会様が運営する、洋菓子店「ふくらん」の、ラベルデザインをご紹介しました。
制作内容:ラベルデザイン
社会福祉法人 県西福祉会様のパンフレットの制作や、「ふくらん」のパンフレット、ギフトボックスなど、弊社でデザインをさせていただいております。
今回は、「ふくらん」人気商品の、シューラスクとメレンゲマカロンのラベルを弊社でデザインいたしました。
「ふくらん」は2013年に南足柄市にオープンした、働く障害者を支援する洋菓子店です。利用者さんの、平均工賃を上げるために、商品の質にもこだわっています。「福祉だからこれぐらいの味で仕方ない」ということではなく、材料や商品を作る過程にもこだわって、美味しいお菓子を提供されています。
ぜひぜひご覧ください!
【一週間のAI / ITニュース】
4/17〜4/23までのAI / IT関連ニュースを一部、お知らせします。
4月19日
さくらインターネットは、米エヌビディアなどから画像処理半導体(GPU)8000個を追加調達すると発表しました。これは、従来の計画の5倍の数になります。AIの開発に使うスーパーコンピューターの整備に向け、
GPUを組み込んだ高性能サーバーを増やします。従来計画と合わせて2027年末までに合計1万個のGPUを購入する予定です。エヌビディア製のGPUの調達は世界中で競争になっていて、これまでの見通しを大幅に上回る導入計画が実現すれば、成長の後押しになるそうです。
【サン・アドの創立者のひとり 開高健さん】
今回は、広告制作プロダクションの、株式会社サン・アドの創立者の一人、開高健さんをご紹介します。
開高健さんは、大学在学中に谷沢永一主宰の同人誌『えんぴつ』に参加。パン焼き工や旋盤見習い工として町工場を転々としたのち、妻の詩人牧羊子の代わり(育児のために退職)として、壽屋(現・サントリー)の宣伝部に中途採用されます。
そこで文案家(現コピーライター)として活躍します。その間も、小説を執筆し続け、「裸の王様」で1958年芥川賞を受賞を機に執筆業に専念しました。
株式会社サン・アドは、1964年創立のクリエイティブ集団&広告制作プロダクションで、日本の洋酒メーカー、サントリーのグループ企業です。
壽屋(現・サントリー)宣伝部にいた、開高健、柳原良平、坂根進、酒井睦雄、山口瞳らがフリーとなり、壽屋から出資を受ける形で設立されました。現在の売り上げはサントリーが半分、サントリー以外が半分となってるそうです。
開高健さんは、1956年4月から’64年1月まで、壽屋(現・サントリー)のPR誌『洋酒天国』を手がけました。『洋酒天国』(通称「ヨウテン」)は今でいうZINEのようなもので、トリスバー、サントリーバーへ通わなければ手に入らないという、「夜の岩波文庫」として大ヒットしたそうです。
大きさは、B6判(128×182㎜、一部例外あり)で40ページ前後、その中身は、さまざまなお酒や食にまつわるカルチャーの紹介、作家・文化人・芸能人のエッセイや対談、紀行、コミック、モノ紹介など盛りだくさんの内容だったそうです。すぐに人気が出て、4年間で発行部数が1万部から13万部に跳ね上がったそうです!
同時に、文案家(現コピーライター)として、トリスウィスキーの広告のコピーを数多く手がけました。
コピーを一部ご紹介いたします。
「人間」らしく やりたいナ
トリスを飲んで 「人間」らしく やりたいナ
「人間」なんだからナ
サントリー/昭和36年
跳びながら一歩ずつ歩く。 火でありながら灰を生まない。 時間を失うことで時間を見出す。 死して生き、花にして種子。
酔わせつつ醒めさせる。
傑作の資格。
この一瓶
サントリーオールド広告/1979年
シンシンの夜はチクチク飲んで
オレはオレに優しくしてやる
そうすることにしてある
チクチクとナ
トリスでナ
ー「トリスウィスキー広告文」ー
旅は男の船であり、港である。
そして男は自殺するかわりに旅にでる。
ー「サントリー・オールド広告文」ー
また、開高健さんは、サン・アド設立の時に、以下のような創立の言葉をしたためています。
「春が目をさましています。山は色が変り、木ははじけ、渚には海藻の香りがたちこめています。子供は叫び、大人は額の輝やく季節です。
私たちも集って、今度『サン・アド』という会社をつくりました。総勢20名ばかりの小さなポケット会社ですけれど、スタジオもあれば重役室もあります。トイレは水洗ですし、カメラはリンホフです。鋭いデザイナー、読みの深いコピーライター、経験ゆたかなアート・ディレクター、そして重役陣には宣伝畑出身の芥川賞作家と直木賞作家がいます。手練手管の業師ばかりをそろえたとはかならずしもうぬぼれではないと思います。
この会社の特徴は徹底的な共和主義にあります。ギリシャの民主主義に従って運営されます。人の上に人なく、人の下に人なく、年功、序列、名声、学閥、酒閥、いっさいを無視します。仕事はすべて徹底的な討議の上で運ばれます。そして、いままでにない美や機智や率直さや人間らしさを宣伝の世界に導入しようと考えます。アメリカ直輸入の理論や分析のおためごかしを排します。
あくまでも日本人による、日本人のための、日本人の広告をつくり、日本人を楽しませたり、その生活にほんとに役にたつ、という仕事をするのです。
つぎのようなことができますから、美しくて上質でほんとに人びとの生活に役立つ製品があって訴求の方法に困っていらっしゃるのでしたら、ある晴れた朝、思いだして電話してください。」
創立の言葉 昭和三十九年 四月
文 開高健
サン・アドのパーパス(存在意義)は「役に立つ」ことにあり、これは開高健氏が設立の際に述べた言葉にも「生活に本当に役立つ、という仕事をするのです」という形で表現されています。
「役に立つ」というと、頼まれたことをやるというふうに単純な意味合いが含まれるかもしれませんが、サン・アドのそれは「自分の役割に立つ」こと、クライアントのパートナーとして寄り添うことです。人間らしくある、寄り道を楽しむといった人間賛歌、当たり前を疑う、哲学と美意識といった本質主義、周りに流されない、自分を信じるといった反骨精神。こうした価値観もサン・アドの精神として守り続けられているそうです。
いかがでしたでしょうか?
「あくまでも日本人による、日本人のための、日本人の広告をつくり、日本人を楽しませたり、その生活にほんとに役にたつ、という仕事をするのです。」と開高健さんが設立の言葉で述べました。
開高健さんら、サン・アドの創業者が志したのは、宣伝の世界に「美や機智や、率直さや人間らしさ」を導入することでした。
そして、その生活に本当に役にたつ仕事をするということは、今もサン・アドに受け継がれている精神なのだそうです。
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長嶺 喜和|Nagamine Kiwa facebook
デザインこねこ株式会社 代表取締役社長/クリエイティブディレクター/イラストレーター/デザイナー
1979年神奈川県小田原市生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科(一期生)にて、インスタレーションアートを学ぶ。在学中よりウェディングアルバム制作会社の仕事の受託をはじめる。もっと様々なデザインをお客様と直接やりとりをしながらつくりたいという思いから2009年に「デザインこねこ」を創業。小田原地下街「ハルネ小田原」開業プロモーション受注を期に2016年に法人化。その後も、小田原城のリニューアル「小田原城 平成の大改修」のPR全般などをはじめ、小田原市の自治会情報誌「小田原回覧板系フリーマガジン おとなりさん」の発行(自社事業、季刊7万部発行 *現在休刊中)など、小田原市を中心とした西湘エリアにて「地域密着のデザイン会社」として展開を続ける。画家である母の影響で幼少より絵に親しみ、現在は母の主宰するアトリエ・コネコで子どもたちへ向け絵画の講師も行っている。