【モノ・コト・トキ・イミ・エモ 共通する言葉はなんでしょうか?】

メールマガジン/バックナンバー

こんにちは!
デザインこねこの長嶺喜和です。

もうすぐお盆ですね。
弊社はお盆休みはなく営業しております。(私は17日と18日にお休みをいただいております。)

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メール…k-nagamine@designkoneko.com

先日、4年ぶりに開催した
「小田原酒匂川花火大会」に行ってきました!

首が痛くなるほど真上に花火が上がり、綺麗でした。息子は、花火大会は初めての経験で、とても喜んでいました!帰りしなに高校時代の友人にもバッタリあったりして、嬉しかったです。

一週間のITニュース

8/2〜8/8までのIT関連ニュースを一部、お知らせします。

8月2日
高層オフィスビルの神谷町トラストタワー(東京都港区)がAI警備システムの検証を開始しました。
既存の監視カメラ30台にAIを導入し、異常行動や不審行動を検出したときのみ映像を通知する仕組み。

8月2日
楽天グループは米OpenAIと最新AI(人工知能)によるサービス開発に向けて協業すると発表した。

8月4日
ソフトバンクは同社が設立した、日本語に特化した国産の大規模言語モデル(LLM)の研究開発と生成AIサービスの開発、販売、提供を目的とする新会社が本格的に稼働したことを発表した。新会社は2023年3月27日に準備会社として設立され、8月1日に社名を「SB Intuitions」へ変更した。資本金は1億5,000万円でソフトバンクの100%子会社となる。

【モノ・コト・トキ・イミ・エモ 共通する言葉はなんでしょうか?】

上記のクイズ、わかりますか?


答えは、「消費」です。
今回は、日本の、消費行動の変化について調べてみました。

1.「モノ消費」
生活必需品を買いそろえたり、生活を快適にする製品をより良いものに買い替えたりすることで消費が伸びて行きます。
1950年代後半の日本は、戦後の時代で、物の豊かさを求める時期でした。生活を良くするために必要なモノを揃える消費の考えが広まり、白黒テレビや洗濯機、冷蔵庫が「家電の三種の神器」と呼ばれ、たくさん使われました。
その後、1960年以降の高度経済成長期には、カラーテレビやエアコン、自動車などが「新・三種の神器」として大事にされました。この時代は「モノの消費」が隆盛であり、多くの「モノ」の消費が日本の経済成長を支えていた時代でもありました。

2.「コト消費」
自分で経験し、そこから得られる体験や思い出、感情に焦点を当てた消費の仕方を指します。例えば、お茶を楽しむ体験や神社を訪れること、自然の中で過ごすことなど、物として手に入れることができないけれども価値のある経験や時間、場所を大切にします。こうした経験から生まれる喜びや充実感、特別な時間や空間に意味を見出す消費の形態を「コト消費」と呼びます。

例えば…

  • 着物のレンタルサービスを利用して京都を散策する
  • 食材を買ってキャンプ場へ向かいBBQをする
  • 材料を買ってオリジナルのハンドメイド作品を作る

3.「トキ消費」
経験や感じたこと、共有する楽しみが大切にされる消費スタイルです。このタイプでは、特別な時間や場所でしか味わえない独自の経験が提供されます。だから、参加すること自体が自分のステータスやアイデンティティを示す方法になることもあります。ただモノを手に入れるだけでなく、人々が参加し、経験を共有することで新しい価値を生み出すものです。 実際に、共感を持ち、楽しむことで新しいコミュニティが生まれ、共通の価値観が広がりますので、トキ消費は社会的なつながりを築く手段としても興味を引きます。

 例えば…

  • ミュージックフェスティバル
  • アニメや映画の聖地めぐり
  • ハロウィンの仮装イベント

4.「イミ消費」
商品やサービスを選ぶ際に、その中に含まれる「社会・文化的に価値のある要素」を判断基準とする消費スタイルを「イミ消費」と言います。具体的には、環境や地域社会への配慮が感じられる商品やサービスを選ぶことがあります。これによって、購入者は商品を通じて間接的に社会貢献を感じることができるのが特徴です。 例えば…

  • 災害復興支援の商品の購入
  • クラウドファンディングに参加する
  • ふるさと納税の利用

5.「エモ消費」
「エモい」は「ロジカルに説明できないが満たされる」、砕けた言い方をすれば「なんかいい」という意味を持ちます。この消費スタイルは、手間やお金をかけて行われるもので、必ずしもコストパフォーマンスが高いわけではありません。主に若年層や独身者を対象としており、自分自身の満足のためにお金を使うことが多い特徴があります。商品やサービスを選ぶ際に、「エモ消費」では大切なのは、その対象が自分の思い出や記憶を呼び起こし、共感や幸福感をもたらすかどうかです。また、その対象を通じて新たなコミュニケーションが生まれるかどうかも重要な要素となります。 例えば…

  • フィルムカメラ
  • 趣味の道具を集めて仲間と楽しむ
  • アイドルの応援グッズ

いかがでしたでしょうか。

ものがなかった時代から、主に、生活必需品のモノ消費の時代になりました。(家電や車などハード系のもの)

生活必需品が揃ってくると、次は高級品やブランド品など、ステータスや高級志向を満足させる「精神的な消費」に移行しました。

そして、さらに精神的な満足を得るための次の段階として、コト消費の時代になり、ハードではなくソフトとしての体験を消費するようになりました。具体的には、旅行やグルメ、習い事、趣味などです

そして現在、トキ消費から、イミ消費、エモ消費、と発展しています。ターゲットの中心はZ世代です。Z世代…1990年代後半〜2010年に生まれた、現在13〜27歳の人。

日本では、東北の震災直後から消費行動の変化が起きたと言われています。

最近多くなっている自然災害などの経験によって「地球市民として正しい消費をしよう」という気持ちが加速してきているそうです。

また、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて世界が動き始めていることも、大きな流れになっているそうです。

長嶺 喜和|Nagamine Kiwa  facebook

デザインこねこ株式会社 代表取締役社長/クリエイティブディレクター/イラストレーター/デザイナー

1979年神奈川県小田原市生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科(一期生)にて、インスタレーションアートを学ぶ。在学中よりウェディングアルバム制作会社の仕事の受託をはじめる。もっと様々なデザインをお客様と直接やりとりをしながらつくりたいという思いから2009年に「デザインこねこ」を創業。小田原地下街「ハルネ小田原」開業プロモーション受注を期に2016年に法人化。その後も、小田原城のリニューアル「小田原城 平成の大改修」のPR全般などをはじめ、小田原市の自治会情報誌「小田原回覧板系フリーマガジン おとなりさん」の発行(自社事業、季刊7万部発行 *現在休刊中)など、小田原市を中心とした西湘エリアにて「地域密着のデザイン会社」として展開を続ける。画家である母の影響で幼少より絵に親しみ、現在は母の主宰するアトリエ・コネコで子どもたちへ向け絵画の講師も行っている。