【くまモンのクリエイティブディレクター水野学さん】

メールマガジン/バックナンバー

こんにちは!
デザインこねこの長嶺喜和です。

先日、「使わなくなった油絵の具やキャンバスの木枠などを譲りたい」というご連絡を絵画教室アトリエ・コネコのサイトからいただきました。未使用の油絵の具の他に、0号などの小さなキャンバスの木枠をたくさん持ってきていただき、とても有難かったです。子どもクラスは、油絵の場合、比較的小さい作品を描きますので、アトリエでキャンバスを貼って、使わせていただこうと思います。

弊社で、分割払いができるようになりましたのでお知らせいたします。

【お支払い方法をお選びいただけるようになりました】
[ご一括・分割引落し・クレジットカード・QR決済 等]口座引き落としの分割でのお支払いが可能になりました。また、各種クレジットカードや、QR決済などにも対応いたします。ご希望の決済方法をお伝えください。

制作事例のご紹介

今回は、izumi ジュエリーシマノ様のホームページをご紹介いたしました。

制作内容:
ホームページ

こちらからご紹介ページをご覧ください

izumiジュエリーシマノ様は、昨年35周年を迎えられた、小田原にあるジュエリーショップです。
昨年12月に、おしゃれ横丁のお店から、りそな銀行のあるスクランブル交差点の、小林病院の向かい側の店舗へ移転されました。弊社では、デザインこねこ設立当初から、フェアDMなどのお仕事をさせていただいております。今回は、goopeというホームページ制作ツールを使った、サイトの紹介をさせていただきました。ぜひご覧ください。

【一週間のAI / ITニュース】

3/20〜3/26までのAI / IT関連ニュースを一部、お知らせします。

3月23日

2025年度から中学校で使われる教科書の検定結果が公表されました。インターネットやSNSについて、使う上での注意点などの「情報モラル」を各社が様々な教科で取り上げています。グルメサイトの口コミの信ぴょう性、フェイクニュースについてなど、三省堂の3年生の教科書にはそのような内容のページが11ページもあります。消費者としての教育の意味もあるそうです。

くまモンの クリエイティブディレクター水野学さん】

今回も、前回に引き続き、日本を代表するデザイナーの紹介をしたいと思います。

今回ご紹介するのは、good design company 代表 の水野学さんです。

水野学さんは、1996年多摩美術大学卒業後、パブロプロダクション、ドラフトを経て、1998年、25歳の時にgood design companyを設立しました。とても早い独立ですよね。

水野学さんの代表作

・docomo iD (ロゴ)
・農林水産省(ロゴ)
・くまモン
・中川政七商店(ブランディング)
・ラーメンズ(講演ポスター)
・茅乃舎(ブランディング)

他多数

いくつかご紹介していきます!

docomo iD (ロゴ)

NTT DoCoMo『iD』(現 dアカウント)は、携帯電話にクレジットカードのようなサービスを提供するものです。
水野さんは知り合いを介してこのサービスについて依頼を受けた時は、具体的な内容以外はまだ何も決まっていなかったそうです。NTTドコモの役員の方から、直接お話を伺ったところ、会社や社員のことはもちろん、社会のことを真剣に考えて真剣に取り組んでいることが伝わってきました。10年、20年先の人々の生活や人類の進歩、そして経済の発展を含め、今後の歩み方までをも視野に入れていることが、ひしひしと伝わってきたそうです。

くまモン

2010年「くまもとサプライズ」というキャンペーンがあり、そこで水野さんは、熊本県のアドバイザーである小山薫堂さんから、お土産物や特産品に貼るシールの、ロゴの制作依頼を受けました。水野さんは締め切りギリギリまで、「ロゴを作っても盛り上がるのかな」と悩んでいたそうです。水野さんが依頼されたのはロゴデザインだったのですが、「ロゴよりも宣伝マンがいい」と思いつき、熊本県庁の戦略会議で、おもむろにくまモンのイラストを披露したそうです。

水野さんの本「段取りの教科書」にも、“目的を考えず、ただ依頼にそのまま答えていたら、最高の結果は出ません。”と書かれていた通り、案件の目的を正確に理解することが大切なんですね。

中川政七商店(ブランディング)

2007年の最初の依頼内容は、株式会社中川政七商店が運営していた「遊 中川」という、アンテナショップのショッピングバッグをデザインしてほしい、という依頼だったそうです。そこで水野さんは、「バッグだけよいものをつくっても、すべてに“らしさ”が入っていなければ、ブランドとしての魅力はお客様に届きづらい。」と思い至り、会社のルーツを遡り調べたところ、創業1716年という圧倒的に歴史ある企業、奈良に本社があるという“らしさ”のポイントを発見し、「300年前から使っていたようなロゴ」を制作したそうです。そして2008年、水野さんが考えたロゴが採用され、商品タグから、封筒、ダンボールまでを統一しました。2010年には、その会社ロゴを使った新ブランド「中川政七商店」が立ち上がり、今や全国に50店舗以上を展開しています。

茅乃舎(ブランディング)

明治26年創業で伝統のある、無添加の調味料ブランド、茅乃舎のリブランディングは、人気が高まるにつれて、「より慎重に今後のブランディングを考えたい」という依頼から始まりました。当時の茅乃舎のロゴは、ブランディングの方向性として全く間違った方向性ではなく、水野さんは少し困ったそうです。そして、今ではなく、今後の発展を考えた時には「上質」を表すことが必要だと考え、新しい提案のために、いろいろな角度から情報をインプットしていったそうです。

「大変な思いをしてオープンした夜、店の後ろの山あいに満月が出ていたんだよ」

打ち合わせの時に社長が嬉しそうに話していたことが強く印象に残りました。早速地図を調べると、「レストラン茅乃舎」とショップ「久原本家総本店」の間に、天照大神が祀られた神社があることがわかりました。さらに天照大神が岩戸に隠れていたというのは、日食だったのではないかという説を見つけたそうです。そんなイメージから生まれたのが「茅乃舎は月と太陽に守られている」ということでした。

円型の下部のわずかな膨らみは久原本家

ルーツである、醤油の一滴を表現したそうです。

いかがでしたでしょうか。

水野学さんはブランディングをする際に必ず「オリジン」を探るそうです。クライアント企業の原点となる部分です。答えはいつも企業の中にあり、その根っこの部分を探し当て、コンセプトを作っていくそうです。

そうやってできたコンセプトは企業の地図になり、プロジェクトを進める中で迷いそうになった時に、
地図を見れば、最初の目的地を思い出せるそうです。そのためには、地図はシンプルであるべきとおっしゃっていました。

デザインの確認や修正のやりとりについて、今後LINEを主に使用していこうと思っております。
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長嶺 喜和|Nagamine Kiwa  facebook

デザインこねこ株式会社 代表取締役社長/クリエイティブディレクター/イラストレーター/デザイナー

1979年神奈川県小田原市生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科(一期生)にて、インスタレーションアートを学ぶ。在学中よりウェディングアルバム制作会社の仕事の受託をはじめる。もっと様々なデザインをお客様と直接やりとりをしながらつくりたいという思いから2009年に「デザインこねこ」を創業。小田原地下街「ハルネ小田原」開業プロモーション受注を期に2016年に法人化。その後も、小田原城のリニューアル「小田原城 平成の大改修」のPR全般などをはじめ、小田原市の自治会情報誌「小田原回覧板系フリーマガジン おとなりさん」の発行(自社事業、季刊7万部発行 *現在休刊中)など、小田原市を中心とした西湘エリアにて「地域密着のデザイン会社」として展開を続ける。画家である母の影響で幼少より絵に親しみ、現在は母の主宰するアトリエ・コネコで子どもたちへ向け絵画の講師も行っている。