こんにちは! デザインこねこの長嶺喜和です。
昨年、神奈川県中井町の農家さん「翠の丘農園」様からご相談を受け、農園で採れたにんじんを使った、にんじんジュースのパッケージデザインや、ホームページ制作をさせていただきました。昔から「良いにんじんが採れる」土壌を大切にされているため、パッケージも「土」をモチーフに制作いたしました。ワインのような、にんじんジュースです。
ぜひご覧ください!
また、弊社のオリジナル商品LOBBYの梅干は、曽我の、昇珠園さんの十郎梅干を詰めていただいています。梅を育てるところから、加工、販売、までされているため、樹上完熟した十郎梅を使った、ふっくらとした梅干は、ブランド化に成功していると思います。ホームページは現在製作中ですので、出来上がりましたらご紹介させていただきます!
VIDEO OF 里都まち人 (DIGEST) – YouTube
もともと、「翠の丘農園」の石橋 さんとは、中井町のシティプロモーションの仕事で、取材をさせていただいた経緯があります。(上記YouTubeはその映像です)
【1×2×3=6 6次産業化について】
今回は、農林水産省が推奨している、「6次産業化」についてお話しいたします。
「6次産業」という言葉の6は、農林漁業本来の1次産業だけでなく、2次産業(工業・製造業)3次産業(販売業・サービス業)を取り込むことから、「1次産業の1」×「2次産業の2」×「3次産業の3」のかけ算の6を意味しています。言葉の由来は、東京大学名誉教授の今村 奈良臣(いまむら ならおみ)先生が提唱した造語と言われています。
「食料・農業・農村基本計画」
農林水産省が令和2年に閣議決定した、「食料・農業・農村基本計画」によると、「食料、農業及び農村に関し総合的かつ計画的に講ずべき施策」として、新たな価値の創出による需要の開拓があります。「6次産業化の取組を発展させ、農業と、食品製造業などの2次産業、観光業などの3次産業との積極的な連携による付加価値の高いビジネスの創出を推進する。」
また、地域資源を活用した場所と雇用の確保 についても記載があります。
「農村発イノベーション」
(活用可能な農村の地域資源を発掘し、磨き上げた上で、これまでにない他分野と組み合わせる取組)地域の農業者が農産物の加工、直売や観光農園、農家レストランの経営等の新規事業を立ち上げ、新たな付加価値を生み出す6次産業化を推進する。
6次産業化について、農林水産省が選定する優良事例
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」第9回選定の一部をご紹介いたします!
・株式会社沖縄 UKAMI 養蚕さん
国内で唯一、ユニークな生物資源である『沖縄エリ蚕』の大規模養蚕に成功。沖縄を産地とする製品を発信するとともに「新たな一次産業」の創出を目指す。
・伊根浦地区農泊推進地区協議会さん
~舟屋に泊まる日本で一番海に近い暮らし~舟屋を活用した地域ならではの宿泊及び漁業体験、食を通じた農泊推進事業。
・株式会社四万十ドラマさん
「四万十川に負担をかけないものづくり」をコンセプトに、6次産業化に取り組む「地域商社」を実現。
・大石 亘太さん
牛の放牧が創り出す風景に憧れて牧場として省力的に山を管理し、多目的に利用できるフィールドとして整備するとともに堆肥を土地に還元。地元のこども達に「牛のいる風景」を解放。
その他は以下からご覧ください!
農林水産省及び内閣官房「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」第9回選定
https://www.discovermuranotakara.com/sentei/
いかがでしたでしょうか?
6次産業化のメリットとして言われているのが、以下の4点です。
所得の向上
生産物のブランド化
雇用拡大
地域活性
消費者としても、第一次産業の方から、直に商品を購入できることは、とても特別感があり、おしゃれな感じがしました。贈答品にもいいですよね。
次回は「スマート農業」をテーマにしたいと思っております!
長嶺 喜和|Nagamine Kiwa facebook
デザインこねこ株式会社 代表取締役社長/クリエイティブディレクター/イラストレーター/デザイナー
1979年神奈川県小田原市生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科(一期生)にて、インスタレーションアートを学ぶ。在学中よりウェディングアルバム制作会社の仕事の受託をはじめる。もっと様々なデザインをお客様と直接やりとりをしながらつくりたいという思いから2009年に「デザインこねこ」を創業。小田原地下街「ハルネ小田原」開業プロモーション受注を期に2016年に法人化。その後も、小田原城のリニューアル「小田原城 平成の大改修」のPR全般などをはじめ、小田原市の自治会情報誌「小田原回覧板系フリーマガジン おとなりさん」の発行(自社事業、季刊7万部発行 *現在休刊中)など、小田原市を中心とした西湘エリアにて「地域密着のデザイン会社」として展開を続ける。画家である母の影響で幼少より絵に親しみ、現在は母の主宰するアトリエ・コネコで子どもたちへ向け絵画の講師も行っている。