【日本ポップ・シーンを代表する存在 横尾忠則さん(後編)】

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こんにちは!
デザインこねこの長嶺きわです。

梅雨も明け、小学校も夏休みに入り、本格的に暑くなってきましたね!空が青くて気持ちがいいのですが、暑さも心配です。夏の水分補給は、飲み物で1.2L〜お味噌汁や牛乳などで+800ml〜摂り、合計で1日2L以上の水分が必要なのだそうです。気をつけて生活したいと思います!

写真は市民農園で採れた野菜です。ミョウガや大葉などの薬味が採れるので、そうめんや冷しゃぶに使っています。

制作事例のご紹介

今回は、弁理士法人白坂様のラジオ番組サイト・noteの立ち上げ、運用代行をご紹介しました。

制作内容:ラジオ番組サイト・noteの立ち上げ、運用代行

こちらからご紹介ページをご覧ください

弁理士法人白坂の創業者、白坂様がラジオパーソナリティを務める、ラジオ番組【テックニキ白坂一のイノベーションの種はそこにある】の、WEBページ、noteの立ち上げと更新を弊社で担当しています。

【テックニキ白坂一のイノベーションの種はそこにある】は、中央エフエムにて毎月第1金曜日の20時〜20時半に放送中のラジオ番組で、知的財産がテーマになっています。毎回様々な分野で活躍するゲストが登場し、ビジネスのアイデアや業界のマニアックな話を聞くことができます。

WEBページ:https://www.shirasakapat.com/radio
note:https://note.com/shirasaka1/
公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@user-ib3dv2tx6g

日本初のプロ阿波踊り集団『寶船(たからぶね)』さんのゲスト回です。世界23ヶ国で活動している寶船さんによると、イベントなどを盛り上げるのに阿波踊りがちょうどいいのだそうです。とても面白かったです。

「令和の虎」にも出演している競馬予想屋の平出さんの回も面白いので、こちらもぜひ!
ちなみに平出さんは白坂さんの弁理士受験時代からの弁理士仲間でもあるそうです。

【一週間のAI / ITニュース】

7/17〜7/23までのAI / IT関連ニュースを一部、お知らせします。

7月23日
一般社団法人 教育AI活用協会(AIUEO)は、教育×生成AIをテーマとする「教育AIサミット2024」の実施プログラムが正式決定したことを発表しました。同サミットでは「生成AIで変わる近未来の教育を体感せよ。」をテーマに、有識者によるトークセッションやセミナーを2日間にわたって開催します。8月2日(金)の会場は、議員会館の国際会議室および多目的ホールで、8月3日(土)は株式会社インプレス本社からオンライン配信を実施します。参加対象は、新しい教育に興味・関心を持つ方々、教育委員会などの自治体関係者、教員などの学校関係者、学習塾などの民間教育関係者で、 全プログラムの内容は、下記の通りです。

8月2日(金)DAY1:生成AIで変わる近未来の教育を体感せよ
【トークセッション】@国際会議室
【ワークショップ】@多目的ホール

8月3日(土)DAY2:環境的制約を越える教育×生成AIの可能性
オンライン配信:インプレス本社より

対象:新しい教育に興味・関心がある方、教育委員会などの自治体関係者、教員などの学校関係者、学習塾などの民間教育関係者
参加費:無料

詳しくは https://ai-ueo.org/ からご確認ください。

日本ポップ・シーンを代表する存在 横尾忠則さん【後編】

今回は、世界的に成功を収めた日本を代表するアーティストの一人、横尾忠則さん【後編】をご紹介します。

画家宣言

1967年、展覧会に並んでいた横尾さんのポスターがニューヨーク近代美術館に全て買い上げられるという出来事がありました。その後の1970年、ニューヨーク近代美術館で開催された世界ポスター展で、言わずと知れた横尾さんの代表作、「腰巻お仙-忘却編」のポスターが、60年代を代表する世界のポスターの第1位に選ばれ、世界的な評価を得ました。

そして、1972年にはニューヨーク近代美術館で個展が開催されるまでになり、横尾忠則の評価は国内だけでなく海外にも広まりました。この頃からニューヨークに頻繁に行くようになり、ジャスパー・ジョーンズロバート・ラウシェンバーグアンディ・ウォーホルなどアメリカのトップアーティストと交友を持ちました。
ある日に、ジャスパー・ジョーンズに連絡を取ってみると、「ちょうど明日ハロウィンのパーティーをやるから遊びに来ないか」とお誘いがあり行ってみたところ、ジョン・レノンを紹介されたそうです。横尾さんは英語は話せないため、そばにいたオノ・ヨーコさんととても仲良くなったそうです。
この頃、三島由紀夫さんに勧められたインドへも度々旅行へ行き、禅の修行なども同時期に行っていたそうです。

1980年7月、横尾さんが旅行中にニューヨーク近代美術館で「ピカソ展」を見ていた時に、突然、自分の中に、言葉にはできない啓示のようなものを受けたのだそうです。「君がやっているグラフィックはもう終わった。もうやる必要はない。これからは美術をやりなさい」と。

横尾さんは「グラフィックが天職だ」と思っている真っ最中だったそうなのですが、逃れることができないような力を感じ、日本に帰国したその足でギャラリーへ行き、「グラフィックをやめます。絵をやりたいので、展覧会をしてくれますか?」と、絵をまだ一枚も描いていないのにお願いをしに行ったそうです。

「今後は絵画制作に専念する」と新聞記者に話したことで、これが記事になり、いわゆる「画家宣言」と捉えられたのです。

画家として

1980年以降、横尾さんは、古今東西の美術史や宗教、神話など様々なテーマに取り組みながら、絵画の制作を続けていきます。1980年代半ばには、ボディービルダーでパフォーマンスアーティストのリサ・ライオンとのコラボレーションを通して、両性具有的な肉体の神々しさや自然と人間の一体化した姿などを積極的に描き、陶板による作品制作にも挑戦しました。徐々に「何を描くか」から「いかに描くか」という技術の問題を探求するようになっていきました。

1980年代後半からは、夢に出てきた滝のモチーフを繰り返し描くようになりました。滝は、人間の原始的な信仰、浄化作用、瞑想の場、そして想像力の源泉ともいえるものです。横尾さんはこの滝を描くことに強い思いを抱き、世界中の滝の写真のポストカードを1万枚以上集めました。それを使って、インスタレーション作品も制作しました。

1990年代半ばからは、空襲によって赤く染まった空や死のイメージ、広大な宇宙空間や生の血の色も想起させる、赤と黒が混ざり合い画面全体を覆うかのような赤い絵画の連作に取り組むようになり、さらに2000年代に入ると「Y字路」シリーズに着手し、これらは横尾さんの代表作になっていきます。

2023年に発表された「寒山拾得」シリーズは、コロナ禍を挟む3年にわたって制作されました。寒山(かんざん)と拾得(じっとく)とは、中国・唐の時代に生きた伝説的な二人の詩僧のことで、その奇行ぶりから「風狂」と捉えられ、日本や中国では伝統的な画題となっていました。そんな寒山拾得を描いた101点が並ぶので、「寒山百得」とし、横尾さんのシリーズとしては最大規模のものとなりました。作品にはそれぞれ描かれた日付がタイトルに付され、会場では基本的にこの順序に沿って展示されたそうです。

絵は何のために描いているのかと聞かれると、絵を描くのは、「奉納」のような感覚なのだそうです。インスピレーションを横尾さんに送ってくれた源泉=「もと」へ、誰なのか何なのかわからないけれど、それに対して奉納するために描いているのだそうです。


 

いかがでしたでしょうか?
今回は、横尾忠則さん【後編】をご紹介しました。

横尾さんは10代の頃の画家になりたかった自分は、自分というスタイルがないと絵は描いてはいけない、描けないものだと思っていたそうです。「それが作家にとってのアイデンティティだ。」と。しかし、今の横尾さんは「自分を消さないと描けなくなってきた」そうです。

横尾さんは絵を描く時に、脳の反射のように、早いタッチで絵を仕上げていくそうです。それは、一旦、考えが入ってしまうとそれが雑念につながってしまい、コンセプチュアルな作品になってしまうからで、横尾さんは、アスリートのような、投げた瞬間、打つ瞬間の瞬間芸の作品を作り出したいと思っているそうです。

横尾さんは、自分のアウトプットを楽しんでいるのだと思いました。作家が楽しんで作っている作品だから、あんなに魅力があるのだなと思いました!

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長嶺 喜和|Nagamine Kiwa  facebook

デザインこねこ株式会社 代表取締役社長/クリエイティブディレクター/イラストレーター/デザイナー

1979年神奈川県小田原市生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科(一期生)にて、インスタレーションアートを学ぶ。在学中よりウェディングアルバム制作会社の仕事の受託をはじめる。もっと様々なデザインをお客様と直接やりとりをしながらつくりたいという思いから2009年に「デザインこねこ」を創業。小田原地下街「ハルネ小田原」開業プロモーション受注を期に2016年に法人化。その後も、小田原城のリニューアル「小田原城 平成の大改修」のPR全般などをはじめ、小田原市の自治会情報誌「小田原回覧板系フリーマガジン おとなりさん」の発行(自社事業、季刊7万部発行 *現在休刊中)など、小田原市を中心とした西湘エリアにて「地域密着のデザイン会社」として展開を続ける。画家である母の影響で幼少より絵に親しみ、現在は母の主宰するアトリエ・コネコで子どもたちへ向け絵画の講師も行っている。