DXはムズカシイのか?

COVID-19まとめ

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さて、今日のテーマは「DXはムズカシイのか?」です。

昨日のテーマだったリベンジ消費を、自前で起こしていく鍵の一つにもなりうるキーワードです。

すでに「DX」という言葉が登場して5年以上経つそうですが、いまだに社会全体的に遅れが指摘され、課題とされている分野です。その反面、いちはやく取り組んだ企業では様々な事例が生まれています。

DXはオペレーションの根幹に関わることが多いので、後でするのは大変なため、これから起業される場合には最初からどこにDXを取り入れるかご自分のビジネスに当てはめて考えてみるといいとおもいます。

DXとは

「DX(Digital Transformation/デジタルトランスフォーメーション)」を直訳すると「デジタル変換」という言葉になりますが、“変換”というよりも“変革”、つまりデジタル技術による破壊的な変革を意味するそうです。破壊的とはどういうことか。これは、既存の価値観や枠組みを根底から覆すようなイノベーションをもたらすものとなりますが、個人的にはイノベーションとは小さいものから大きいものまであるので「工夫」ぐらいにとらえてもOKだとおもいます。

「デジタルで工夫する。」こう言うと、かわいいですよね。ただし、「先端的なデジタル」であり、従来のデジタル化とはちがうレベルだということです。

経済産業省によるDXの定義

つぎに、経済産業省によると、DXは次のように定義されています。

「企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」

ここから読み取れるのは、「世の中の変化に対応するためにデジタル技術を駆使して企業文化や風土といった根本の変換を行い、新たなビジネスモデルや商品・サービスをつくり生き残ることがDXである」という定言的なメッセージです。

これは2018年に発表されたDXレポートでの言葉ですが、コロナになり行動変容下でのデジタルを使用した効率化の必要性はより顕著になったと思います。

参考:DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~

代表的な技術は?

DXは、先端デジタル技術の活用が重要なポイントとなります。例えば以下のようなものです。

AI

「人工知能」のことです。すでに聞きなれた言葉になりましたね。DXにおいては、主に音声や画像認識などで活用されています。

AR

「拡張現実」のことで、ポケモンGOやドラクエウォークといったスマホアプリのゲームで活用されている技術いうと、馴染みがある方が多いかもしれません。

DXでは、例えばARを搭載した眼鏡をかけると、目の前にマニュアルが表示され、両手での作業でき効率化に役立ちます。

VR

「仮想現実」のことで、仮想現実に入り込んだような体験ができる技術です。例えばこれもゴーグルをかけ、仮想現実の陳列棚に自社商品が並べた画像が表示され、パッケージデザインの見栄えを確認できたりするそうです。

量子コンピューティング

量子力学的原理に基づいたコンピューターで、従来のコンピューターに比べ、大量データの高速処理を可能にするものです。AIと組み合わせることで、販売データや顧客の注文履歴などのビッグデータを高速で分析して販促に活用することなどが期待されています。

ビッグデータ

「量」「種類」「発生頻度・更新頻度」の3つで形成されたデータを指すものです。例えば、スマホから得られる位置情報やネットでの行動履歴などを集約したものが代表的なビッグデータで、分析し活用できるようになると、意思決定のスピードや精度アップ、新規ビジネスモデルを考えるのに役立ちます

RPA

ロボットのことです(Robotic Process Automation:日本語ではロボットによるプロセスの自動化と訳す)。パソコンで行う定型作業の自動化を実現するITツールです。例えば、エクセルのデータ入力や集計作業、定型文によるメール作成や送信といった作業であれば、RPAで自動化できます。

参考:【DX事例】14の成功事例から学ぶ!DXの効果と推進のポイント

\ちょっと一息/ こねこの本棚
【DXでおすすめしたい本】

今回この記事をきっかけに購入しました。
ぬくもりのあるデジタル化」を目指そうという言葉にひかれました。

DXのメリットは?

それぞれの目的、試作、技術により得られるメリットは変わると思いますが、例として自動化や拡張現実などを例にシンプルに整理すると以下の通りです。

・作業工数を大幅に削減

・ヒューマンエラーの抑制

逆にデメリットとしては

・初期コストかかる

・専門的な知識 が必要

などが考えられ、内製化できない場合には外部への委託のための初期コスト及びランニングコストなどがかかってくると思います。

ただし、先述したメリットのように作業効率が上がったり、ヒューマンエラーなどのリスクが減るため、スタッフの負担軽減や人件費の削減、トラブルなどのリスクヘッジなど、総合的に経営としてはポジティブな要素が多いとおもいます。

どんな事例がある?

DXは、同じ業種であっても会社の状況によって改善したいポイントが変わるため、必要なアプローチが変わってきます。「DX 事例」で検索すると、海外の成功例含めたくさん出てきますのでぜひ調べてみてください。

ここでは、現場の取り組みがわかりやすい、おもしろい記事を見つけましたのでご紹介したいとおもいます。

コープさっぽろさんのDXチームのnoteの中の記事「トヨタ自動車北海道さんとDX情報交換してきたよ」というものです。この中で、トヨタ自動車北海道さんの色々な施策を見学しながら「コープさっぽろのDXとトヨタ北海道さんのDXは全く別物すぎ」とおっしゃっているのですが、実際にDXに取り組んでいる現場のリアルな空気がわかりやすい良記事です。読み物としても読みやすくおもしろいのでぜひ読んでみてください。

まとめ

DXというとスケールの大きな話ばかりが語られがちですが、中小、さらには個人事業ほど、できることからやっていけば導入のハードルは意外と低く、かつ恩恵が大きいと思いました。

特に、自動化や、ECやSNSを活用した自前のオムニチャネル(企業と顧客のタッチポイントや販売経路をすべて統合し、総合的に顧客へアプローチする方法です)の形成などは、スタッフの少ないスタートアップ時にこそしっかり設計しておくといいと思います。

最後に、小田原の企業ではHamee株式会社さんが経済産業省・東京証券取引所の選ぶ「デジタルトランスフォーメーション注目企業2021」に選定されています。

また、特許調査へAIを導入し、知財業務をDX化するAI Samuraiさんも小田原に所縁の深い企業です。

行政でも、小田原市は国の「スーパーシティ構想」に応募や、ミナカ小田原内に、小田原イノベーションラボをオープンしたり、産学金官連携の「小田原市デジタルイノベーション協議会」が発足するなど、デジタルの推進に力を入れています。

そして、なにより現デジタル大臣牧島かれんさんも小田原の方ですので、地の利は得やすいのかもしれません。ぜひチャレンジしてみてください。

こねこの本棚

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長嶺俊也 デザインこねこ株式会社取締役/クリエイティブディレクター/LOBBY ODAWARA ディレクター