【無印良品アートディレクター原研哉さんの考え方】

メールマガジン/バックナンバー

こんにちは!
デザインこねこの長嶺喜和です。

3月も半ばになり、もう少しで新年度ですね。
息子は、早いもので、4月から3年生になります。食べる量が増えたり、靴のサイズが大きくなったりなど、日々、成長を感じています。

デザインこねこは、2009年4月に創業しましたので、4月から15年目がスタートとなります。デザインこねこも、皆様に日々成長を感じていただけるように、頑張ります!

*写真は今回事例紹介します、ゑふや(えふや)さんです。

弊社で、分割払いができるようになりましたのでお知らせいたします。

【お支払い方法をお選びいただけるようになりました】
[ご一括・分割引落し・クレジットカード・QR決済 等]口座引き落としの分割でのお支払いが可能になりました。また、各種クレジットカードや、QR決済などにも対応いたします。ご希望の決済方法をお伝えください。

制作事例のご紹介

今回は、ゑふや製菓所様の、三つ折りパンフレットをご紹介いたしました。

制作内容:
三つ折りパンフレット

こちらからご紹介ページをご覧ください

ゑふや様は、湯河原で大正時代から続く製菓店で、きび餅が人気の老舗店です。弊社では、2018年にきび餅と温泉まんじゅうの、しおりのデザインをさせていただき、それからずっと制作をさせていただいております。
お店自体がとても素敵ですので、皆様もぜひお出かけください。

【一週間のAI / ITニュース】

3/6〜3/12までのAI / IT関連ニュースを一部、お知らせします。

3月11日
米国の作家3人が、エヌビディアが提供する対話型AI開発支援サービス「NeMo」において、本のデータ利用が著作権侵害として提訴したことが11日までに明らかになりました。3人は、自身の著書データが許可なく「NeMo」の開発に利用されたと主張し、訴訟を米サンフランシスコの連邦地方裁判所に起こしました。

無印良品 アートディレクター原研哉さんの考え方

今回は、日本デザイン界の大御所、原研哉(けんや)さんについてご紹介いたします。

原研哉さんは、1958年岡山県生まれのグラフィックデザイナーで、現在、株式会社日本デザインセンターの代表取締役です。

日本デザインセンターとは、「新しいデザインの時代において、各社の宣伝部を共同で持つ」という趣旨で、朝日麦酒(アサヒビール)、旭化成、富士製鐵(新日本製鐵)、東芝、トヨタ自動車販売(トヨタ自動車)、日本光学(ニコン)、日本鋼管(JFEスチール)、大和証券(野村証券)の8社の出資によって、1959年に設立された会社です。

原研哉さんは、代表を務める日本デザインセンターの社是に、「本質を見極め、可視化する」と掲げています。活動は、グラフィックデザインだけではなく、展示会のキュレーション、書籍の執筆なども行なっています。全て活動に共通することは、可視化する、ということです。

主な仕事
・1998年長野冬季オリンピックの開会式・閉会式プログラム
・松屋銀座のリニューアル計画
・無印良品のアートディレクション
・愛知万博プロモーション(ポスターデザインなど
・蔦屋書店  のVI(ビジュアルアイデンティティ)
・GINZA SIX のVI(ビジュアルアイデンティティ)

無印良品のアートディレクション 「空(エンプティネス)」について

2002年から続く無印良品のアートディレクションにおいて、原研哉さんは日本の美意識の背景にある「空(エンプティネス)」に焦点を当てています。無印良品は単にシンプルではなく、エンプティなものとされています。エンプティネスとはどのような考え方でしょうか?

例えば、茶の湯のように考えてみましょう。
茶の湯では何もない場所で亭主とお客が向き合います。エンプティな場所だからこそ、何でも持ち込むことができます。

水盤に桜の花びらを散らしたり、軸に桜に因んだ言葉がちょっと書かれていたりすると、その場は満開の桜の木の下に座っているような雰囲気に変わります。

神社も同じです。
始まりは、四角で囲ったエンプティな場所を作って、神様に入ってもらおうという考えです。そこはエンプティ(空っぽ)なのに、それぞれ対峙する人が自由に設定を委ねられます。

Google検索画面もエンプティだと書いてありました。(ただ空白があるだけ。確かに、と思いました。)

無印良品の商品も、「空(エンプティネス)」なので、お客さんが自分の生活の中で、好きなように使えばいいそうです。

原研哉さんのロゴの考え方

原研哉さんは、デザインは、本質を見極めていく仕事だと言っています。さらに、デザインは「澄ませる」作業であり、余計な要素を「削ぎ落とす」のではなく、澄んだ状態を保つことが大切だそうです。

本質は中心部分に必ずしもあるわけではない、ということですね!

また、デザインは、時代に添いすぎると、時代と一緒に瞬く間に消えていってしてしまうので、時代とは一定の距離を保つことが重要、とのことです。原研哉さんのデザインを見ると納得!です。

いかがでしたでしょうか?

「空(エンプティネス)」という考え方は、古事記の時代からの日本的な美意識だとありましたが、とても今の時代に合っていると思いました。

それぞれ、個々が自分の考えのもとに、自由に、自分の付き合い方で接することができる場所やものは、「これはこうだ」と決まっていないのでストレスがないし、みんなで共有ができるから、とても合理的です。日本には、もともと先進的な美意識があったのだなと、改めて思いました。

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長嶺 喜和|Nagamine Kiwa  facebook

デザインこねこ株式会社 代表取締役社長/クリエイティブディレクター/イラストレーター/デザイナー

1979年神奈川県小田原市生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科(一期生)にて、インスタレーションアートを学ぶ。在学中よりウェディングアルバム制作会社の仕事の受託をはじめる。もっと様々なデザインをお客様と直接やりとりをしながらつくりたいという思いから2009年に「デザインこねこ」を創業。小田原地下街「ハルネ小田原」開業プロモーション受注を期に2016年に法人化。その後も、小田原城のリニューアル「小田原城 平成の大改修」のPR全般などをはじめ、小田原市の自治会情報誌「小田原回覧板系フリーマガジン おとなりさん」の発行(自社事業、季刊7万部発行 *現在休刊中)など、小田原市を中心とした西湘エリアにて「地域密着のデザイン会社」として展開を続ける。画家である母の影響で幼少より絵に親しみ、現在は母の主宰するアトリエ・コネコで子どもたちへ向け絵画の講師も行っている。