【現代アートの種類について】

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こんにちは!
デザインこねこの長嶺喜和です。

先日、夫の両親が住む大分県へ家族で行ってきました。大分県へ引越しし、現在フルリモート勤務をしている、弊社のスタッフとも、久しぶりに面談ができ、とても充実した旅行でした!

面談したカフェで、アイスティーを注文したのですが、バタフライカップという、変わった紙の容器で出てきました。調べるとアイルランドで開発されたそうです。上部の部分を折りたたむことで蓋やストローなしで飲むことができる、カーボンニュートラルで地球に優しいコップでした。

【一週間のAI / ITニュース】
8/16〜8/22までのIT関連ニュースを一部、お知らせします。
 

8月18日
Google出身のAI研究者Llion Jones氏は、元同僚で研究者のDavid Ha氏と共に、自然界の適応性や進化の原理を取り入れた AI モデルの開発をする、AI企業Sakana AIを東京で設立しました。
「Sakana」という名前は、そのまま日本語で「魚」を意味し、現在の AI モデルが固定的で脆弱であるのに対して、魚の群れが単純なルールに基づいて一貫した全体を形成するという、環境の変化に柔軟に適応する AI を目指します。


8月22日
ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計会社であるArmは、Nasdaqに上場するための新規株式公開申請書類を米証券取引委員会に提出しました。


8月22日
ピクスタはストックフォトサービス「PIXTA」の利用規約を29日に改訂し、禁止行為に「生成AIモデルなどAI学習目的での使用」を追加すると発表しました。クリエイターからは、「サイトで販売された画像が画像生成AIの学習データとして使用されることはあるか」などの質問が出ており、懸念を解消した形になりました。

【現代アートの種類について】

現代のアートの歴史は、1917年にニューヨークで行われた展覧会で発表された「泉」という作品から始まりました。この作品は、マルセル・デュシャンというアーティストによって制作されたもので、男性用の便器をそのまま使用して、制作年と署名を追加したものでした。

マルセル・デュシャンは、日用品を用いた作品によって「コンセプトや観念によって作品が成り立つ」ということを実践したのです。
「日常にあるものでも、主題や観点を与えればそれが全く新しいオブジェになる」という「表面だけ見て作品を楽しんでいた時代」から「思考で楽しむ芸術」を生み出しました。

現代アートにはいくつかのジャンルがあります。その中から3つのジャンルをご紹介いたします。

1.コンセプチュアルアート
コンセプチュアルアートは、1960年代より普及したジャンルです。
もはや絵画や彫刻という形態をとらなくても、構想や考えだけでも芸術とみなすというもので、
アイデアや概念自体が芸術として評価されます。作品の中で最も重要なのは、そのアイデアやコンセプト(テーマ)です。
先にご紹介した、マルセル・デュシャンをはじめ、日本では、オノヨーコさんが有名です。

2.インスタレーション
インスタレーションは、1970年代から本格的に始まった芸術の手法で、空間全体が作品の一部となるものです。
この手法では、アーティストが表現したい空間に合わせて、さまざまな技法が用いられます。具体的な状況に応じて、音や光、匂いなどが取り入れられることがあり、鑑賞者は自分の五感を通じて作品を楽しむことができるのが特徴です。
日本では、草間彌生さんが有名です。

3.メディアアート
1990年代より、コンピューター・電子機器などの現代のテクノロジーを使用して作る作品を広く「メディアアート」と呼びます。このジャンルにはいくつかの形態があります。

「インタラクティブアート」
鑑賞者の動きや体温、姿勢などをセンサーやカメラで感知し、リアルタイムでそれを作品に反映させる。

「ウェブアート」
ウェブブラウザなどのオンライン媒体を通じて表現を行う。

「インスタレーション型作品」
映像や音楽を組み合わせて没入感ある空間を構築。

「インタラクティブアート」
鑑賞者の動きや体温、姿勢などをセンサーやカメラで感知し、リアルタイムでそれを作品に反映させる。

「ウェブアート」
ウェブブラウザなどのオンライン媒体を通じて表現を行う。

「インスタレーション型作品」
映像や音楽を組み合わせて没入感ある空間を構築。日本ではチームラボや落合陽一さんが有名です。

いかがでしたでしょうか。

私も卒業制作にインスタレーション作品を制作していました。
私が作った作品は、人の形をした録音装置だったのですが、街でよく見かける、落書きや、伝言板の、第三者に対して投げかける言葉の不思議さを題材にしたものでした。(写真は、当時写真の専門学校へ通っていた夫の長嶺俊也が撮影したものです。)

当時、インターネットもまだあまり普及していなかったのですが、インターネットの掲示板にも近いテーマだったと思います。インスタレーション作品は、「作品は最終的に、鑑賞者がいることで出来上がる。」と先生に教えてもらいました。

仕組みを作り、実際に鑑賞者が作品に参加した時にどのように変化をしていくのか。それ自体は、制作者にもわからない部分でもあるので、実験を繰り返しているような感覚にもなりました。

長嶺 喜和|Nagamine Kiwa  facebook

デザインこねこ株式会社 代表取締役社長/クリエイティブディレクター/イラストレーター/デザイナー

1979年神奈川県小田原市生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科(一期生)にて、インスタレーションアートを学ぶ。在学中よりウェディングアルバム制作会社の仕事の受託をはじめる。もっと様々なデザインをお客様と直接やりとりをしながらつくりたいという思いから2009年に「デザインこねこ」を創業。小田原地下街「ハルネ小田原」開業プロモーション受注を期に2016年に法人化。その後も、小田原城のリニューアル「小田原城 平成の大改修」のPR全般などをはじめ、小田原市の自治会情報誌「小田原回覧板系フリーマガジン おとなりさん」の発行(自社事業、季刊7万部発行 *現在休刊中)など、小田原市を中心とした西湘エリアにて「地域密着のデザイン会社」として展開を続ける。画家である母の影響で幼少より絵に親しみ、現在は母の主宰するアトリエ・コネコで子どもたちへ向け絵画の講師も行っている。