【食品ロスと3Dプリンターの活用】

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こんにちは! デザインこねこの長嶺喜和です。

桜の季節ですね。
昨日の小田原城周辺の桜の写真を撮ってきました!昨日の段階では、まだ4分咲きくらいでしょうか。
それでも沢山の人達が、スマホやカメラのレンズをのぞいていました。

昨日は雨で、お天気も悪かったので、今日、明日で、かなりお花が開いてきそうです。土日もお花見できるといいですね。

【食品ロスと3Dプリンターの活用】

最近、牛乳を生産している酪農家が、深刻な事態になっているそうです。飼料の価格高騰と、生乳の販売価格の安さが原因となっています。

原因として、コロナ禍による消費の減少と、ロシアのウクライナ侵攻などによる飼料の高騰があるそうです。

2014年、猛暑や酪農家の減少が原因で、バター不足に陥りました。その際、国が補助金を出て、バターの輸入も止め、牛を増やしましょう、という動きがありました。そのために、畜舎を建てるときの費用も助成しました。

それから数年後には、出荷制限がかかり、現在は、取れた生乳を全ては売れなくなってしまいました。

牛を処分すれば、一頭当たり15万円支給されるので、生まれたての子牛を、すぐに判断しなくてはいけないような、大変な状況です。

生産規模も少なくなってしまったまま、当然償還計画もあるので、酪農家は何十年と借金を抱えてしまい、現在、酪農家の2/3が、1000万円以上の借金を抱えているそうです。

捨てている生乳があるのに、値上げをしなくてはいけないという「食品ロス」が起こっています。

「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことを言います。日本人の1人当たりの食品ロス量は、1年で約41kgと言われています。

その食品ロスを防げるかもしれない、と言われているのが、3Dフードプリンターです。

3Dフードプリンター

・食品ロスや環境問題への貢献
3Dフードプリンターは、野菜のくずや廃棄される食材昆虫など見た目の問題で食材として利用されないものが
材料として活用でき、食品ロスの低減が期待されるとされています。

・介護食や医療食への使用人間の手では加工が難しい食品や、栄養や硬さを調整した食品の製造ができるため、食品の形をそのまま実現できるので、見た目が美しく、食欲のアップに期待できるそうです。また、衛生面の向上も期待できます。

・製造コストの削減・人手不足に貢献
今後、環境に優しい食品製造方法を開拓し、そのデータを保存し活用することで業界の課題に対する解決策として注目されています。

3Dフードプリンターの技術は、まだ発展途上の分野のため、樹脂や金属素材を扱う、3Dプリンターと比べて普及していないのが現状です。

今後、研究が進み、装置の低コスト化が進めば、多くの施設や家庭で導入される未来がくるかもしれません。

いかがでしたでしょうか?

コロナ、ウクライナ侵攻なども重なり、2022年から食品の値上げが相次いでいます。来月4月からは、醤油、バター、ヨーグルト、酒、アイスが、値上げするそうです。値上げも今後、不安ですが、家庭でできる食品ロス対策をして、食べ物を大切にしたいと思います。

—   家庭からの食品ロスの要因   —

料理を作りすぎたりして残る「食べ残し」

野菜の皮や茎など食べられるところまで切って捨ててしまう「過剰除去」

未開封のまま食べずに捨ててしまう「直接廃棄」

長嶺 喜和|Nagamine Kiwa  facebook

デザインこねこ株式会社 代表取締役社長/クリエイティブディレクター/イラストレーター/デザイナー

1979年神奈川県小田原市生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科(一期生)にて、インスタレーションアートを学ぶ。在学中よりウェディングアルバム制作会社の仕事の受託をはじめる。もっと様々なデザインをお客様と直接やりとりをしながらつくりたいという思いから2009年に「デザインこねこ」を創業。小田原地下街「ハルネ小田原」開業プロモーション受注を期に2016年に法人化。その後も、小田原城のリニューアル「小田原城 平成の大改修」のPR全般などをはじめ、小田原市の自治会情報誌「小田原回覧板系フリーマガジン おとなりさん」の発行(自社事業、季刊7万部発行 *現在休刊中)など、小田原市を中心とした西湘エリアにて「地域密着のデザイン会社」として展開を続ける。画家である母の影響で幼少より絵に親しみ、現在は母の主宰するアトリエ・コネコで子どもたちへ向け絵画の講師も行っている。