オフィス復帰か在宅続行か

COVID-19まとめ

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今日のテーマは「オフィス復帰か在宅続行か」です。在宅勤務続行を求める労働者と、オフィス復帰を促す雇用者、リモートを巡っての最近話題になっているトピックについて考えてみたいと思います。

皆さんの会社ではリモートは行っていますでしょうか。日本はまだまだリモートが浸透していないといいますが、そんな中、最近ではリモートワークを導入した企業でも在宅勤務からオフィス勤務に戻す会社が増えているそうです。

しかし、働く側は必ずしも全員が戻したいと思っているわけではありませんよね。では、どうしたらいいのか。今回はそこを考えてみたいと思います。

参考:「在宅勤務を続けたい」…オフィス復帰を拒否し「大退職」に参加する人々

生産性が高い在宅勤務

新型コロナウィルスの感染が日本にも拡大してから三度目の春です。様々な行動変容が求められましたが、最近ではすっかり今のくらしに身体が馴染んでしまい、前の生活が思い出せないという方も少なくないと思います。

特に、働き方においては、在宅でのリモートワークになった方は自宅の環境整備やオンラインでのノウハウなど様々な工夫をこらしてきたことと思います。

その結果、今では気が散らない快適な在宅勤務は、むしろオフィスで働くよりも生産性が高くなったと感じている方が多いのではないでしょうか。

そうすると、オフィス勤務に戻れと言われても「リモートがうまくいくことが証明されているのに、オフィスに戻らなければならない現実的で具体的な理由はあるのか」という疑問が生まれてくるとおもいます。

在宅勤務の恩恵

また、リモートワーカーはこの在宅期間中に、在宅だからこそ得られる様々な恩恵を見つけてしまいました。

例えば、外食ではない健康な食事ができること。満員電車の通勤や、定時後の接待も無く、休憩中には近所を散歩したり運動もできる。子どもが学校から帰ってくるのを家で迎えることもできる。仕事をしながら、より良い生活を手に入れらることができるようになったのです。

つまり、自分の人生のスケジュールを1日単位で思い通りにできるようになったため、自分にとって重要なことを考えるようになり、優先したいと考えるようになった方は少なくないと思います。

他にも、オフィス勤務に戻りたくない理由は様々あるとおもいます。それは、通勤やオフィス空間がもたらすストレスは、決して軽いものではなかったからです。

例えば持病を抱えていたり、軽度であっても体調が崩れやすいことを自覚している人などは、オープンな空間であるオフィスよりも自宅の方がリラックスして仕事に集中できるはずです。

「会社としての生産性」は本当に高まっているのだろうか

ここで、もう一つの視点を用意したいと思います。

オフイス復帰をもとめる側の視点、つまり会社にとっての生産性は高まっているのだろうかという問いです。

確かに、在宅はマニュアル化された単純なタスクや、集中力を必要とする個人的な作業には抜群の環境だと思います。であれば、サボるのを監視したいとか、そもそもの現場の状態が悪くない限りは在宅の方が良いと、多くの経営者の方は判断されると思います。

問題はコミュニケーションを必要とする類の仕事です。例えば新しい企画や、危機管理などはむしろ衰退していると思われます。

ここに、労働者と、雇用側や管理側が求める、成果のズレがあるように思います。

例えば、クリエイティビティを必要とする仕事は、普段のコミュニケーションによる情報結合の偶然性がスピードやクオリティに作用することが多いです。

多くの企業にとって、スタッフ間のクリエイティビティは事業の根幹なため、経営者としてはリモートでのコミュニケーション不足や、情報交換の停滞は最も避けたいところだと思います。

なぜなら、このことは会社全体の成長スピードを下げることになるためで、これは個人のタスクの生産性だけをみていたら感じにくい部分です。

また、リスクヘッジも普段のなにげない社内の様子の中に違和感を感じ取るところからはじまります。

これも物理的に空間を隔てたリモートでは受動的に入ってくる情報量が著しく少なくなるため、かなり難しくなると思います。

まとめ

これは、ほぼ日の糸井さんのことばの受け売りですが、わたしが思うリモートでおこなうチームでのクリエイティビティで大事なことは「人がどこで働いていて、どのようなつながりで何を考え、何を生んでいくのか」だとおもいます。

つまり、管理や人事の人間がオフィス復帰か在宅かを考える時もこの3つを踏まえて考えるといいと思います。

また、在宅を続けたいスタッフたちも、それを意識してオフィスとリモートを使い分け、コミュニケーションの質を変化させる必要があるとおもいます。

例えば、会社側であれば「オフィスに来る目的は仕事ではなくコミュニケーション。であれば定期的な懇親会を企画しよう」や、在宅勤務のスタッフ同士であれば「アイデアをだすためにはこの辺でそろそろ雑談が必要だから、オフィスに集まろう」と声を掛け合ったり、といった感じです。

オフィス出勤をしていた時には自然にできたことを、在宅勤務では意識的にする必要があるとも言えます。

それだけ、会社も個人もリモートに対応したコミュニケーションスキルが必要になるということだと思います。

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長嶺俊也 デザインこねこ株式会社取締役/クリエイティブディレクター/LOBBY ODAWARA オーナー兼ディレクター/神奈川県商工会連合会小規模支援強化事業コーディネーター