マイクロツーリズムのさらに小さい版。
観光の喜び、楽しみ方を「発見」と定義すると、
近所というのは、
「日常」から「発見」へのジャンプのギャップが大きいので、
レバレッジが効きやすい。
そこは、可能性を感じます。
しかし、すでに「まち歩き」というものもあり、
これと同じようなことをかぶせても、
これからの観光業にとっての
解にならないように思います。
コロナ禍に「近所」という場所を
これまでの観光コンテンツに代わる位置に
持ってくるためには、
その先でもう一つ壁が出てきます。
それは、「流れる時間」。
日常だからこそ発見のレバレッジが効きやすい分、
逆にそこは普段の生活圏でもあり、
周りにはいつも通りの時間が流れています。
道で、仕事先の人や、知り合いに
ばったり会ってしまい、
現実に戻されてしまったりしたら
観光としては台無しです。
そう考えると、生活圏での発見を
うまく暮らしに結びつけながら
人生の質の向上に寄与できるかが
「地元観光」の本質だと思います。