こんにちは!
デザインこねこの長嶺きわです。
昨日のお昼は、小田原城近くの事務所から徒歩5分くらいにある、「あきら食堂」さんへ行きました。日替わり定食を注文する予定だったのですが、今年は、まだ冷やし中華を食べていないということに気づき、冷やし中華を注文しました!
美味しいチャーシューと、きゅうり、錦糸卵、紅生姜、海苔が乗った、昔ながらの美味しい冷やし中華でした。夏の締めに食べられて良かったです!
写真はあきら食堂さんと、中秋の名月です。
note のご紹介
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一週間のAI / ITニュース
9/11〜9/17までのAI / IT関連ニュースを一部、お知らせします。
9月17日
レイオフの状況を追跡している米レイオフ・ファイ(Layoffs.fyi)によると、世界のIT系企業410社は2024年の1月から8月までに合計13万2900人をレイオフしたそうです。IT系企業によるレイオフは2023年が26万4000人、2022年が16万5000人と、大量レイオフが3年目に入りました。IT系企業によるレイオフは2023年が26万4000人、2022年が16万5000人と、大量レイオフが3年目に入りました。過去2年のレイオフはパンデミック時の需要増に伴って急増させた人員の調整でしたが、3年目の新たな理由としては、人工知能(AI)投資への資金捻出なのだそうです。
「日本伝統パッケージ」美意識を世界へ啓蒙岡秀行さん
本日は、日本のデザイン業界の基盤を築き、日本の伝統的なパッケージに美的な観点から初めて光を当て、その魅力を世界へ広めたアートディレクター、岡秀行さんをご紹介いたします。
総合デザイン事務所の先駆者
岡秀行さんは1905年4月11日、福岡県に生まれました。
1923年18歳の時、関東大震災の直後に上京し、川端画学校で洋画を学びました。この時期に、図案家の門屋秀雄さんに図案を学んだそうです。
その後、28歳の時に小説家・打木村治氏が主宰する同人誌『作家群』で小説や戯曲を発表し、編集にも関わりますが、1935年に退きました。
同年、岡さんは戦前にいち早く、デザイナー、写真家、コピーライターを擁する総合デザイン事務所「オカ・スタジオ」を設立し、30歳にして新しい時代のデザインの先駆けとなりました。
第二次世界大戦後の1950年、45歳で「オカ・スタジオ」を日本宣伝美術会の設立準備事務所として提供し、1952年には東京商業美術家協会を設立。1963年には、全国の地方団体を結束させ、全国商業美術家連盟を設立し、理事長に就任しました。
「日本伝統パッケージ」啓蒙活動
1959年、54歳の時にニューヨーク近代美術館で開催された「The Package」展に協力したことがきっかけで、日本の伝統的な包装類の収集を始めます。
1964年「日本伝統パッケージ」展を開催し、集めた包装類を展示しました。翌1965年には、その展示をもとにした写真集『日本の伝統パッケージ』を刊行。英訳版『How to Wrap Five Eggs: Japanese Design in Traditional Packaging』(1967年)も発行され、世界中で評価されました。この写真集は、全国商業美術家連盟の第一回事業として企画されました。
その後も、1972年の『包:TSUTSUMU:THE ORIGIN OF JAPANESE PACKAGE』や、1974年の『パッケージ』など、伝統パッケージに関する著作を次々と発表しました。
伝統パッケージについての岡さんの視点
岡さんは若い頃から民家や民具に興味を持ち、仕事の合間を縫って日本各地を旅していました。そこで出会った土地の風土に根付いた素朴なパッケージに心を惹かれ、自ら収集を始めたのです。
それらのパッケージは、自然素材を活かしたものであり、手わざによる素朴な美しさが宿っていました。例えば、米俵やわらの苞(つと)、老舗の菓子折や鮨桶などに、岡さんは日本人独自の「美意識」と「心」を見出したのです。
岡さんが紹介したコレクションのシンボル的な存在として、「卵つと」があります。1988年に開催された「5つの卵はいかにして包まれたかー日本の伝統パッケージ」展でも象徴的な作品として紹介されました。「卵つと」は、五つの卵が編んだ藁で包まれているものです。稲作と共に歩んできた我々にとても身近な存在である藁で巧みに製作されています。
卵を横、縦にパッケージしたもの、個数違い、あるいは取っ手を持つ形態など、時や地域によって違いがあります。
展示会の時には、山形県の藁細工師、石川清春氏に縦型横型合わせて約100個の「卵つと」の制作を依頼したため、石川家では、つとの制作だけではなく、約500個の卵の殻から中身を吸い出す作業にもかなり苦労をしたそうです。
その展示で、もう一つ核となるものとして、金沢の水引折型の、津田梅氏による「結納目録一式」がありました。津田梅氏は、津田水引折型の2代目で金沢の水引きを作品として高めたと言われています。
展示のために、「結納目録一式」を依頼したところ、当時80歳を超えていた津田氏ははっきりとした口調で「大切な結納はどこでも必ず自分の手でお納めすることにしています」と、展示会場であった目黒区美術館に、金沢からタクシーに乗り、着物姿で来館をし、納品したそうです。
いかがでしたでしょうか?
本日は、戦前に総合デザイン事務所を立ち上げ、日本のデザイン業界の発展に貢献するとともに、「包む」という日本の伝統パッケージを世界に広めたアートディレクター、岡秀行さんをご紹介しました。
数十年前までは用いられていたパッケージが、今ではその材料の入手が困難だったり、それをつくる作り手たちの後継者がなく、完全に作られなくなったものもあるという事実もあるそうです。
木や竹、わら、和紙など自然の素材をもとにしたパッケージは、とても素敵ですよね。
弊社でも「包むー日本の伝統パッケージ」を所蔵しておりますが、掲載されているパッケージはどれも素晴らしいです。
生活や文化の中で脈々と受け継がれていた手わざや美意識をこれからも大切にしていきたいと思いました!
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長嶺 喜和|Nagamine Kiwa facebook
デザインこねこ株式会社 代表取締役社長/クリエイティブディレクター/イラストレーター/デザイナー
1979年神奈川県小田原市生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科(一期生)にて、インスタレーションアートを学ぶ。在学中よりウェディングアルバム制作会社の仕事の受託をはじめる。もっと様々なデザインをお客様と直接やりとりをしながらつくりたいという思いから2009年に「デザインこねこ」を創業。小田原地下街「ハルネ小田原」開業プロモーション受注を期に2016年に法人化。その後も、小田原城のリニューアル「小田原城 平成の大改修」のPR全般などをはじめ、小田原市の自治会情報誌「小田原回覧板系フリーマガジン おとなりさん」の発行(自社事業、季刊7万部発行 *現在休刊中)など、小田原市を中心とした西湘エリアにて「地域密着のデザイン会社」として展開を続ける。画家である母の影響で幼少より絵に親しみ、現在は母の主宰するアトリエ・コネコで子どもたちへ向け絵画の講師も行っている。