おだわらのいいところ番外編125 南足柄市の気になるところ

おだわらのいいところ


冬と春の間を行ったり来たり…

皆さまいかがお過ごしでしょうか?


さて今回は…小田原市のお隣さん・南足柄市にまつわるお話です。


南足柄市と言えば…

以前にもご紹介しましたが、今春オープン予定で、竹松地区に道の駅『足柄・金太郎のふるさと』が着々と建設中!(写真)

また、初詣客などで大賑わいの「大雄山最乗寺」(道了尊)をご存知の方も多いと思います。そんな南足柄市ですが、「金太郎のふる里」と言われているのをご存知でしょうか?
♪まさかりかついで きんたろう~♪という童謡でお馴染みの金太郎。

「金」と書かれた赤い腹掛け姿を思い浮かべる方も多いと思います。

金太郎に関連する逸話は様々あり、ゆかりの地と言われている場所も日本全国に存在しています。

今回は、諸説あるうちの一つをご紹介したいと思います。


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南足柄市の「地蔵堂」という地域に「四万長者」と言われていた人がいたそうです。その長者の一人娘「八重桐」は縁あって酒田氏に嫁ぎましたが、坂田一族の争いから逃れるため、地蔵堂にある実家の屋敷へと戻り、男の子を出産。それが、金太郎です。金太郎が生まれたとき、屋敷近くにある「夕日の滝」の水を産湯に使ったという伝説があります。
金太郎はその後、人一倍元気に育ち、長者屋敷にある「かぶと石」や「たいこ石」に上って遊んだり、「金時山」へ出かけたり、足柄山を自分の庭のように遊びまわり、山の動物たちも金太郎の遊び相手になっていたそうです。
やがて、金太郎は「足柄山の怪童」と言われるほど、たくましい青年に成長(熊を投げ飛ばしたという伝説も!)。

とある日、足柄山で源頼光と運命的に出会いました。そして、頼光の家来となり「坂田金時」と改名。京都の渡辺綱、碓井貞光、卜部季武らとともに、頼光の四天王のひとりとして、大江山の酒呑童子を退治するなど、その名前は天下にとどろく程になりました。


しかしその後、頼光が亡くなると、3か月間、日夜頼光のお墓参りをした後、都を去り、ふるさとの足柄山へ戻り、その行方をくらました、と言われているそうです。


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南足柄市には現在も、地蔵堂地域に「金太郎生家跡(長者屋敷跡)」や、

「金太郎の遊び石(かぶと石・たいこ石)」、「夕日の滝」、「八重桐の腰かけ石」があり、地蔵堂のお堂の中には「山姥像(金太郎の母)」も保管されています。

また、伊豆箱根鉄道大雄山駅前には、金太郎のブロンズ像が設置されていて、平成27年からは、大雄山駅の発車メロディーは「まさかりかついで きんたろう~」の童謡が流れています。


普段何気なく耳にしていたこと、今まで当たり前だと思っていたこと、

でも実は本当のことを知らなかった!ということってたくさんあります。
その土地の逸話、伝説、由来…などなど、調べればすぐに答えが見つかる現代ですが、それを知った上で、実際にその場所に訪れてみるって、とっても素敵なことですよね!
私も手元の情報ばかり気にするのではなく、活動の半径を広げて!五感をフル活用するような経験をしていきたい…そんなことを思う今日この頃です。